雪害とは?外壁に与える影響はどれほどのものなのか?
突然ですが、あなたの大切な住まいの外壁が今どういった状態か把握していますか?
完璧に把握しているという方は、多くはないと思います。
家は住み慣れれば慣れるほど、その状態に意識が向かなくなっていくものです。
ところで、あなたの住んでいる地域は、冬にどれくらいの雪が降りますか?
東北地方や北海道にお住まいの方は、毎年のように大雪に見舞われていると思います。
その雪が外壁にさまざまな影響を与えているのです。
毎年、当たり前に雪が降る地域では、そこまで意識していない方が多いのではないでしょうか。
ということで今回は、雪が外壁に与える影響について説明していきたいと思います。
少しでも興味がある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
参考になることが見つかると思います。
外壁はつねに危険にさらされている
建物の外壁は、日光、風、雨、雪、雹などさまざまな外的要因にさらされています。
本格的な寒さに襲われる12月~2月の冬場。
雪が外壁に及ぼす影響には、どんなものがあるのでしょうか。
雪害とは?
雪害とは、その名のとおり雪によって生じる災害です。降雪作業中の転落事故や雪崩(なだれ)による被害が代表的なものですが、外壁にも悪影響を及ぼします。
豪雪地域では、屋根に大量に積もった雪が軒先から落ちた場合、雨樋やカーポート、地面に置いてあったバイクや自転車が破損する可能性があります。
外壁も同様です。
積雪には氷のように固い状態のものがあり、地面の固い雪にあたることで角度が変わり、外壁にぶつかることがあるのです。
その衝撃で外壁表面が凹んでしまったり、傷がついたり、表面に穴があいて下地が露出してしまったりすることがあります。
その他に積雪だけでなく、つららの根本の大きな氷の塊が落下して外壁を傷つけることもあります。
また、外壁が雪で覆われたり、気温が上がり溶けたりを繰り返すと、外壁内部に含まれている水分も同じように凍ったり溶けたりを繰り返します。
氷になると体積が増えるため、外壁を膨張させてひび割れを発生させます。
そこから水に戻ると体積が元に戻り、ひび割れから多くの水分が浸入し、さらに大きな氷になるという現象が繰り返されることで、外壁が内部から徐々に痛んできます。
これを、凍害といいます。
凍害は、とくに内外気温差で湿気がたまりやすいお風呂やリビングの外壁に発生しやすいとされています。
また、外壁材と外壁材の継ぎ目はコーキング材で埋められているのですが、その部分は経年劣化が早いです。
そんなコーキング材の劣化がもともと発生していたひび割れから、雪解け水が絶え間なくしみこむことで、塗膜の剥がれや内部の劣化を引き起こすことも雪害といわれています。
雪害を回避することはできるのか
ここからは、雪を回避するための対策について説明していきたいと思います。
雪害の発生原因は、外壁の塗装部分の防水機能の低下です。
ということで、まずは防水対策から紹介していきます。
防水対策
まずは冬になる前に、しっかりと外壁をチェックして、塗装の剥がれやコーキングの劣化が発生していれば、メンテナンスを検討するようにしましょう。
また、既に凍害が外壁内部で進んでしまっている場合などもあります。
このように表面のチェックでは発見するのが難しいこともあるため、毎年雪が多く降る地域に住んでいるのならば、工事業者に診断を依頼することをおすすめします。
屋根からの落雪を防ぐ
屋根に雪止めのための金具や瓦、ネットを設置して余計な落雪を軽減させることができます。
他に、豪雪地帯では、雪を溶かす屋根材を使用し、屋根の積雪自体を防いでいることもあります。
外壁周辺の雪を取り除く
外壁の雪害を発生させないために、外壁と雪を接触させないようにしましょう。
そのため、家の周辺に雪が積もってきたら、雪かきをしてください。
手間であり重労働なのですが、こまめに取り除くことが大切になります。
外壁の高さ
雪害では、外壁の下の部分が劣化しやすいといわれています。
そのため、雪が降るエリアに家を建てる際には、外壁の床からの高さに注意することをおすすめします。
まとめ
今回は、雪害や凍害、雪が外壁に与える影響について説明させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
雪は、外壁にとって相性の悪いものです。
事前にできる限りの対策をして、雪害や凍害による外壁のダメージを最小限に抑えるようにしてくださいね。
雪害の被害にあってから急いで業者を探すと、急場しのぎの対応になってしまい、たった数年で同じことが繰り返されてしまうおそれもあります。
そのため、雪害に慣れており、知識と経験が豊富な地域密着型の業者を見つけて依頼することをおすすめします。