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軒天の雨漏り原因とは?修理方法など徹底解説!


この記事の監修者

佐伯 明彦 (株式会社ソラ SOLA)

所有資格外壁診断士

外壁施工において構造性能や耐火耐久性能など外壁塗装をお考えの方に対して アドバイスをおこなっております。

あなたは軒天(のきてん)が家のどの部分かわかりますか?
名前の感じから屋根とか天井あたりのことなんだろうな、と思った人は勘がいいです。

軒天は、軒天ボード、軒天井、軒裏、軒先などといくつもの呼び方があります。

軒天は、家の中でも色褪せや汚れが目立ちやすい部分といわれています。
表面がけばだつだけで家の外観がかなり悪くなったり、台風の影響で剥がれてしまうなどの不具合も発生します。

そんな軒天をいろいろな角度から徹底的に解説していきたいと思います。
少しでもあなたの家の今後の参考になることがあるかもしれませんので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

軒天ってどこ?

軒天とは、軒先の裏側にある天井のことをいいます。
軒天ボードといわれる板を張りつけたり、外壁左官材(塗り壁材)を塗装して外壁と一体化させたりします。

古い建築物では、軒裏が露出したままの建物が多いです。
たとえば、神社や仏閣などの歴史建造物の軒裏にはボードは張られていません。

しかし、軒裏に軒天ボードを張ることは、家を長期的に守ることにつながります。
最近は、軒先のない家というものが増えている傾向にあります。

施主がそういったデザインが好みの場合もありますが、多くの場合は設計会社などの工事費用削減が背景にあります。

軒天を長くして軒天ボードを張ると、当たり前ですが屋根と軒天の面積が増えます。
その増えた分の費用が高くなるということです。

軒天の種類

軒天は、大きく2種類に分けられます。
「ボード」と「外壁一体型」です。

外壁がサイディング張りの場合は「軒天ボード」が使用されます。
モルタルや塗り壁の場合は、「外壁一体型」で外壁材と同じ素材で仕上げられることがほとんどです。

外壁一体型の場合は、外壁材と同じリフォーム方法をおこないます。
ここからは軒天ボードの種類について説明します。

カラーベニヤ(ベニヤ板)

カラーベニヤは、築30年を超える古い家の軒天に多く使われています。
今では、新築工事で使用することは少なくなっています。

カラーベニヤは、施工面や費用面でとても優秀なため、リフォーム工事で使われることが多いです。

ケイカル板(けい酸カルシウム板)

ケイカル板は、軒天材として最も使用されているものです。
価格が、カラーベニヤより若干高く、耐久性、耐火性、耐水性に優れています。

防火性能の基準をクリアした製品が多いので、法律による制限の心配がありません。
さらに、デザインやカラーバリエーションも豊富です。
和風な住宅に合う木目調の軒天ボードや、通気性を確保できる有孔ボードなど、さまざまな種類があります。

さまざまな種類があるためグレードの違いもあり、価格にも幅が生まれています。

金属(スパンドレル)

軒天の仕上げ材には、金属製のスパンドレルと呼ばれるものがあります。
このスパンドレルは、軒天だけでなく外壁にも使用されています。

主にビルやマンションなどの大きな建物の軒天に使用されています。
スパンドレルの主な原料は、ガルバリウム鋼板です。

軒裏を軒天ボードで仕上げるメリットとは?

屋根裏の延焼を防ぐ

火災が起きた場合、軒裏には火が襲いかかります。
ですが、軒天ボードがあることで、延焼拡大を抑えてくれます。

軒裏には、一定基準以上の防火性能が求められています。
たとえば、準防火地域の木造2階建ての家の場合、軒天には耐火時間30分以上の防火性能が必要になります。

軒裏を隠す

軒天がないと野地板や垂木、桁(けた)、母屋(もや)などが露出した状態です。
このように下地材や構造材が露出したままの状態は、家にとって決していいことではありません。

そのため、意匠を整える役割もあります。

屋根裏換気ができる

有孔ボードを使用したり、軒裏換気口を設置すると、屋根裏の内部結露を防ぐことができます。

軒裏を仕上げるデメリットとは?

汚れが目立つため定期的なメンテナンスが必要

軒天は雨や風、雪が多く降る地域では、つららなどの影響を受けて、汚れたり、剥がれたりします。

つばめが巣を作ることも稀にあります。
さらに軒天ボードは、白やクリームなど汚れが目立つ色が多いので、定期的なメンテナンスをおすすめします。

軒先があるメリット・デメリット

流行りの軒ゼロ住宅とは?

最近、数が増えてきている軒先そのものがない軒ゼロ住宅は、その名の通り軒先が出ていないため、軒天がありません。

軒先の有無、軒の出が短いか長いかでもメリットとデメリットがあります。

軒の出があるメリットとデメリット

軒の出があると、「雨漏り防止」「日差しの調整と保護」「急な雨の雨よけ」「外壁や室外機の耐用年数が高まる」「雨だれを防ぐ」など、いくつものメリットがあります。

反対にデメリットとしては、「メンテナンスコストが増える」「建物と敷地境界線との距離が短くなることで、建築基準法に違反する可能性がある」といったことがあります。

デメリットもあるのですが、軒先があることは雨漏りのリスクを低減させるうえに、長ければ長いほど優れた住宅とされています。

軒天の雨染みと雨漏り

軒天は雨漏りを発見しやすい

水は高いところから低いところへと集中するため、軒先部分に比較的多く漏れます。
軒先部分の雨漏りは、軒天に雨染みとしてあらわれます。

雨漏りは発見が早ければ早いほどよいとされています。
なぜなら、修繕方法や費用が大きく変わってくるからです。

そのため、定期的に軒先をチェックして、軒天に雨染みが発生していないかをチェックするようにしてください。
雨漏りではなく、結露による染みの可能性もあるため、判別できない場合は、業者に相談することをおすすめします。

軒天と外壁の結合部は雨漏りの原因になりやすい

軒天と外壁の結合部は、雨漏りの原因になりやすいです。
暴風雨時の下から吹きあがる雨水の浸入が主な原因です。

軒天と外壁の結合部の雨漏りの多くは、浸水する箇所と排水する箇所が違います。

実際に、サッシまわりから雨漏りが発生したときにサッシまわりの防水処理をしても雨漏りが改善しなかったのに、軒天の結合部を防水処理した途端にサッシまわりの雨漏りが改善されたというケースがあります。

防水処理は、コーキングでおこなうことが多いです。
ですが、結合部での処理は雨仕舞板金を取り付けることが効果的です。
費用がかかりますが、根本的な解決になります。

雨仕舞を目的とした工事は、板金職人に依頼することをおすすめします。

軒樋のオーバーフローによる軒天の腐敗

台風などの豪雨に襲われたとき、雨水が軒樋の排水能力より多く、樋から溢れ出ることがあります。

樋や集水器にゴミが詰まっていると同様のことが起こります。
雨天の際は、樋がしっかりと機能する状態か定期的にチェックするようにしてください。

軒天のリフォーム方法3選

軒天の重ね張り(カバー工法)

既存の軒天が下地としてまだ機能する場合、補強をしてから新しい軒天ボードを重ね張りします。

重ね張りは、工期も短く費用も安いです。

軒天の張り替え

既存の軒天の劣化がとてもひどい場合、既存の軒天をすべて撤去してから新しいものに張り替えます。

張り替えは、撤去の手間と廃材の処分費用がかかってしまいます。
また、軒天にアスベストが含まれている場合、撤去できる業者が限られるうえに費用も高くなります。

アスベストが含まれているかどうかの調査は行政が無料でおこなっているため、わからない人は調べてみることをおすすめします。

軒天のある一部分だけがひどく劣化している場合もあるのですが、その場合は重ね張りと張り替えをうまく組み合わせて対処することもできます。

軒天の塗り替え

軒天ボードの状態が比較的良い場合、塗装によるメンテナンスをします。
軒天が乾燥した状態でしっかりと洗浄し、下塗りと上塗りの2回塗りをおこないます。

軒天の色に暗い色や主張する色を用いると、建物全体が圧迫感のあるイメージになります。
反対に白では汚れが目立ちます。

そのため、おすすめはグレーっぽい白です。

まとめ

建物を守るために重要な役割を担っている軒天について、いろいろと説明してきました。
雨漏りの発生については、軒天と外壁の結合部に注意して状態にあったメンテナンスをおこなうようにしましょう。

少しでも何か不安に思うことがあれば、信頼できる業者に相談・依頼することをおすすめします。


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外壁塗装業者にはどのような資格や免許が必要ですか?
回答: 外壁塗装業者には建築物塗装技能士の資格があると安心です。また、適正な事業所登録や法令遵守のための各種許可も必要です。

外壁塗装の見積もりにはどのような項目が含まれますか?
回答: 外壁塗装の見積もりには、塗装箇所や使用する塗料、作業工程、費用の詳細などが含まれます。また、追加工事や特殊な工程に必要な費用も含めて提示されることがあります。

外壁塗装の保証期間は何年間ですか?また、保証内容はどのようになっているのですか?
回答: 外壁塗装の保証期間は業者によって異なりますが、一般的に5年から10年程度が一般的です。保証内容については、塗装の品質や劣化、色褪せ、剥がれなどに対する保証が含まれます。

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回答: はい、外壁塗装をする前には、まず外壁の汚れやコケ、藻などを高圧洗浄などで取り除き、下地処理を行います。下地処理には、サビや腐食部分の修復、パテ埋め、クラック補修、サンドペーパーでの表面処理、防腐処理などが含まれます。

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