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耐用年数20年以上「無機塗料」のおすすめポイント


この記事の監修者

佐伯 明彦 (株式会社ソラ SOLA)

所有資格外壁診断士

外壁施工において構造性能や耐火耐久性能など外壁塗装をお考えの方に対して アドバイスをおこなっております。

「無機塗料」とは

これまでの塗装業界の常識を覆す「無機塗料」という塗料はご存じでしょうか。耐候性に優れ、今ある塗料の中で最長の耐用年数を誇る塗料として、ここ数年注目を浴びています。
詳しい方の中には「無機塗料といえば高額」と敬遠される方もいるかもしれません。
事実、塗料の価格は耐用年数の長さに比例するため、無機塗料も当然のように費用は高くなります。しかし、圧倒的な耐用年数により塗り替え回数を減らすことができるので、実はコストパフォーマンスにとても優れた塗料なのです。

そんな無機塗料の使用には注意点もいくつかあります。選び方を間違えると期待通りの仕上がりにならず後悔してしまうことも。
そのため今回は無機塗料が長持ちする秘密とメリットから、無機塗料を選ぶ時の際の注意点など、無機塗料についてご紹介いたします。

各塗料の耐用年数比較

塗料は、色を付けるための「顔料」の他に、実際の塗膜となる「樹脂」、さまざまな機能を付加する「添加剤」によって成り立っています。このうち「樹脂」の部分が何であるかによって塗料の耐用年数や価格は変わり、その差をグレードと呼ぶこともあります。

現在外壁や屋根の塗装に使われる塗料は、樹脂の種類がウレタン、シリコン、フッ素のものが多く、それぞれ性能を保持できる期間の目安が公表されています。その中でも無機塗料はこれまで最強とされていたフッ素を超える耐用年数を記録しています。

【耐用年数】
無機塗料:15~25年
フッ素系:13~15年
シリコン:10~13年
ウレタン:7~10年
アクリル:5~8年

塗料の「耐用年数」と「寿命」の違い

塗料の耐用年数については、シリコンを例に挙げると、12~13年程度という場合もあれば、15年弱ということもあります。立地や環境によっても耐用年数はある程度左右されますが、塗料メーカーなどはリスクを考えて、ある程度短めにアナウンスしていることが多いようです。

また、「耐用年数」は色褪せなどの見た目を含め、求められる性能を満たしている期間のことを指しています。一方で、「寿命」は使用に対する限界までの期間です。塗膜などは求められている防水性よりも性能が低下したとしても、ある程度の期間までは不都合なく使用できます。耐用年数が過ぎたとしても使用に耐えられる期間は残されているのです。

無機塗料が長持ちな理由

そもそも、塗料は有機塗料と無機塗料の主に2種類に分けられます。
有機塗料とは一般的な塗料のことで、アクリル塗料やシリコン塗料などがその例です。
有機塗料には樹脂成分(アクリル、シリコン、フッ素など)が入っており、樹脂によって塗料の性能やグレードが決まります。
また、樹脂が紫外線によって分解されることで、退色や変色などの劣化症状が現れてくることが多くなります。

一方で、無機塗料には樹脂成分があまり含まれておらず、ガラスや石などの無機物が主成分になります。
そのため、劣化の原因となる樹脂成分がほとんど含まれておらず、一般的な有機塗料と比べて耐用年数が長くなるのです。

【注意】無機塗料において無機物と有機物の割合に明確な決まりはない

さて、これまで「無機だから長持ち」という説明をしてきましたが、実は、無機塗料だからといって100%無機物によって作られているわけではありません。

鉱物などを原料とする無機だけでは硬いので、塗料のように塗布できるものを作るためには多少なりとも有機物を含有させる必要があります。

そのため「どのくらい有機物が含まれているか」「どんな有機物が含まれているか」によって、同じ「無機塗料」と呼ばれるものでも性質や耐用年数は変わってくるのです。

無機成分の配合率が高いものでも低いものでも無機塗料として扱われています。
塗装業者からすすめられた塗料がご自身の希望に合っているものか?
不安があれば塗料メーカーのWEBサイトなどで仕様を確認してみましょう。しかし大手塗料メーカーと言われるところから販売されているものであればそれほど心配はいらないでしょう。

無機塗料のメリット

・耐候性が高い
無機塗料が長持ちなのは何度もお伝えしましたが、それは樹脂成分に無機物が含まれているからです。無機物とは、鉱石やガラスなど有機物を含まない物質のことです。
そんな無機物を使った無機塗料は紫外線での劣化が少なく、これまでの塗料よりもはるかに耐候性が高いのです。

・親水性が高く汚れにくい
親水性とは、水との相性の高さです。親水性が高いと水とよく馴染み雨で汚れやホコリなどを浮き上がらせて洗い流せるので、汚れが付きにくくなります。

・苔や藻・カビが生えにくい
外壁に根を張る苔や藻・カビは、外壁の見栄えを悪くするだけでなく劣化を促進させる厄介な存在です。無機塗料なら栄養源となる有機物の含有が少ないため苔やカビが生えにくいのも長持ちする要因のひとつです。

無機塗料のデメリット

・価格が高い
他の塗料と比べて価格が高い点は、無機塗料の大きなデメリットです。
しかし、冒頭でも述べたように耐用年数が長いので、コストパフォーマンスはよいといえます。外壁の塗装工事の回数を減らしたい方にはおすすめの塗料です。

・ヒビ割れがしやすい
無機塗料でできた塗膜は、ヒビ割れを起こしやすくなっています。
無機物が主成分のため、塗装後は非常に硬い塗膜となり、外壁にヒビが入ってしまうと一緒に塗膜もヒビ割れてしまう可能性が高くなるのです。
ヒビが入りやすい外壁への施工にはあまりおすすめできません。

・扱いが難しく職人の技術に左右される
無機塗料は塗膜が硬く固まり扱いが難しいため、業者選びに注意が必要です。
技術力のある職人が、きちんとした手順で塗装を行わなければ、期待通りの効果は見込めません。20年以上の耐久性をもつはずの塗料が、5年以内に剥がれてしまう可能性もあります。期待通りの効果を得るためにも、外壁塗装の業者選びも慎重に行いましょう。

・再塗装が難しい場合がある
メリットでも記載した通り、無機塗料の塗膜は、汚れが付着しにくくなっています。
そのため、無機塗料の上から塗装しようとすると、新しい塗料が密着しにくく剥がれやすくなってしまうことがあります。
無機塗料の塗装面の上から再塗装すると、想定したよりも早く剥がれてしまう場合もある、ということを覚えておきましょう。

まとめ:無機塗料による外壁塗装で失敗しないために

無機塗料は他の塗料と比べると耐用年数が長く、耐候性や防汚性などに優れた塗料であるといえます。その反面、費用が掛かる、ヒビ割れや再塗装が難しいなどのデメリットもあります。
そのため、メリット・デメリットの両方を把握した上で、無機塗料を採用するかどうかを決める必要があります。
長期的なコストパフォーマンスを重視する方や、塗装工事の回数を減らしたい方に特におすすめします。

また、無機塗料での外壁塗装を成功させるためには、職人の技術力も必要不可欠です。
まずは、信用できる業者を探して相談するところから始めましょう。


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回答: 外壁塗装業者には建築物塗装技能士の資格があると安心です。また、適正な事業所登録や法令遵守のための各種許可も必要です。

外壁塗装の見積もりにはどのような項目が含まれますか?
回答: 外壁塗装の見積もりには、塗装箇所や使用する塗料、作業工程、費用の詳細などが含まれます。また、追加工事や特殊な工程に必要な費用も含めて提示されることがあります。

外壁塗装の保証期間は何年間ですか?また、保証内容はどのようになっているのですか?
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塗装する前に外壁の清掃や下地処理は行いますか?
回答: はい、外壁塗装をする前には、まず外壁の汚れやコケ、藻などを高圧洗浄などで取り除き、下地処理を行います。下地処理には、サビや腐食部分の修復、パテ埋め、クラック補修、サンドペーパーでの表面処理、防腐処理などが含まれます。

使用する塗料について教えてください。
回答: 外壁塗装に使用される塗料には、シリコン系、フッ素樹脂系、アクリル系、ウレタン系などがあります。使用する塗料は、耐久性、色落ち、汚れ落としのしやすさ、色調、価格など様々な要因を考慮して選択されます。

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