雪害には雪止めアングル設置!その前に知っておくべき5つのポイント
都心部などの積雪量が少ないエリアでは、落雪対策なんて必要ないと考える方も多いと思います。
わたし自身、そこまで雪に縁のあるエリアに住んでいないので、関係のない話だと思っていました。
しかし、沖縄など一部の地域を除けば、積雪の可能性は十分にあり、実際に、年に数回は突然の雪で交通機関がマヒしてしまっている光景を目にします。
落雪量によっては雨樋が壊れたりカーポートに穴が空くことも十分にあり得ます。
そこで今回は、落雪対策の中でも雪止め効果を高める雪止めアングルについて詳しく解説していきたいと思います。
積雪の少ないエリアに住んでいる方もぜひチェックしてみてください。
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雪止めアングルを知ろう
一般的に雪止め金具というものは、L字型に加工された金具で、屋根材と屋根材の間に挟んで設置することで、屋根に積もった雪が滑り落ちるのを防ぎます。
さまざまな種類があり、L字型以外にも扇型や富士型などもあります。
今回紹介する雪止めアングルは、L字型で横長の棒状の金具をアングルで凍結させるもので、これら雪止め金具よりも高い効果があります。
横一直線で隙間がないのでほかの雪止め金具よりも高い雪止め効果を発揮できます。
雪止めアングルが必要なのは?
ここからは雪止めアングルが必要と考えられるケースについて見ていきます。
雪止め金具が設置されているからうちは大丈夫、という方も改めて考えてみましょう。
屋根が大きい場合
屋根が大きいと、積もる雪の量も必然的に多くなります。
積もってから時間が経過すると徐々に軒先に雪が寄ります。
そうなると一般的な雪止めでは、防げない可能性があります。
傾斜が急な屋根の場合
屋根の傾斜が急な場合、そのぶん軒先の雪が流れやすくなります。
さらに、落雪しやすいので、高い雪止め効果が必要です。
一般的には、31度くらいの傾斜があると急勾配と定義されます。
表面が摩擦の少ない屋根の場合
金属屋根材は、表面がツルツルとして雪が滑りやすいため、より効果の高い落雪対策が必要です。
ほかにも塗装のしてあるスレート、瓦でも釉薬瓦などは摩擦が少なく雪が滑りやすいです。
近隣との境界部分
近隣の敷地とのスペースがあまりない立地では、隣に雪が大量に落ちて庇を破壊させた、窓が開かなくなった、などの問題が発生するおそれがあります。
近隣とのトラブルが十分に予想される場合は雪止めアングルの設置をおすすめします。
雪止めアングルは後付けでも大丈夫
雪止めアングルは後付けすることが可能です。
屋根での作業は基本的に足場の設置が必要なので、外壁塗装工事と同時に行うことをおすすめします。
もともと雪止め金具を設置している場合でも、既存の雪止め金具に雪止めアングルを追加で設置することもできます。この場合はより高い雪止め効果が期待できます。
雪止めアングルを設置していた状態で被害を受けたら火災保険
知らない方が結構いらっしゃるのですが、自然災害による被害は火災保険で修理できる場合があります。
雪害による雨樋やカーポートの破損は、加入している火災保険により修理ができるかもしれません。
ここで注意していただきたいのが、火災保険の対象は自己所有の物件となるため、近隣の被害は対象外です。
そのため、自宅からの落雪で近隣宅に被害を与えてしまったら、ご自身で賠償しなければなりません。
そうならないように、雪止めアングルを取り付ける方も増えてきています。
まとめ
雪止め金具を設置している方、設置していないけど高い雪止め効果のあるものの設置を考えている方は、雪止めアングルがおすすめです。
もともと雪止め金具を設置していた場合でも、あらたに設置することが可能なので、安心して検討してくださいね。
最近では、アルミ製の雪解けアングルがあり、サビにくく長持ちします。
一度設置するとメンテナンスの必要がないため、屋根をふき替えるタイミングで同時に工事することをおすすめします。
まだ、近隣に被害を与えてしまうケースについて触れましたが、道路が近くにある場合は、落下した雪が通行人にあたり、ケガをさせてしまう可能性も考えられます。
万が一のことを考え、雪止めアングルの設置を検討してみてはいかがでしょうか?
安心・安全で快適な暮らしを続けていくためにも、雪が積もる可能性があるエリアにお住まいの方は、雪止めアングルの設置をおすすめします。