雨漏りの原因とは?修理方法から理解しよう
雨漏りって屋根に穴があいてそこから水が漏れてきているというシンプルなものだと思われがちですが、じつは非常に複雑です。
何件も雨漏り修理を対応したことのある熟練の業者さんであっても雨漏りの原因を特定できずに解決できない修理を行ってしまう可能性もあるのです。
目に見えることはもちろん、目に見えないことも原因となっている可能性があるため、業者任せだけでなくあなた自身でも雨漏りの原因や修理方法について少しでも理解をしておくと何かと役に立つときがくると思います。
そんなときのために、ここからは雨漏りについて隈なく説明していきますので一緒に見ていきましょう。
雨漏りの発生原因はどんなものがあるのか?
雨漏りの原因には、一体どんなものがあるでしょうか。
一般的には、屋根の隙間から雨水が入り込んできて、屋根の中をつたって屋内に落ちてくるといったイメージを持っている方が多いと思います。
しかし、現実はそんな簡単なものだけではないのです。
雨漏りの原因を特定することは非常に難しいことから、修理業者がその原因を特定できないまま、いい加減な修理をしてしまうこともあり、雨漏りが直らないトラブルが起こってしまうのです。
雨漏りの原因を特定するために、修理業者に一度、現地調査で屋根を調べてもらう必要があります。
しかし、お忙しくてなかなか時間がとれなく、すぐに見てもらうことができない方も多くいらっしゃると思います。
そんなあなたでも、雨漏りの原因にどんなものがあるのか把握しているだけでも、不安ばかりが募る毎日から少し解放されると思います。
ということで、さまざまな雨漏りの発生原因を見ていきましょう。
雨漏りの原因パターン
結論から言いますと、雨漏りの原因はたくさんあります。
把握されている基本的なものでも13個あるのですが、まだまだ知らない原因もたくさんあると言われています。
雨漏りの原因を大きく分けると「経年による劣化」「台風・強風などの自然災害」「施工不良」の3つと言われています。
まずはこの3つで引き起こる雨漏りの原因は、どんなものなのか知っていきましょう。
パターン➀:屋根材のズレ・割れ・浮き
特に多い雨漏りの原因とされているのが屋根材のズレ・割れ・浮きです。
ズレとは、屋根材が通常あるべきところから移動してしまっていること。
割れは、屋根材にヒビが入ったり割れてしまっている状態。
浮きは、台風など強風で屋根材がめくれあがってしまっていること。
瓦屋根の場合、ズレや割れにより隙間が発生し、そこから雨水が浸入してきます。
スレート屋根は、ズレ・割れももちろん発生するのですが、経年劣化や強風に晒され続けることで浮きが発生し、雨水が浸入することもあります。
パターン②:谷樋板金の腐食
屋根をつたい流れてくる雨水を一旦貯める場所です。
雨が貯まる場所なので経年劣化や腐食が進むと雨漏りの発生に繋がります。
金属系の屋根でよく見られるケースです。
パターン③:棟板金のクギ浮き
経年劣化や台風や強風により棟板金が持ち上げられることで、固定されていたクギやビスが緩んでしまい、その隙間から雨水が浸入してしまいます。
パターン④:雨樋の詰まり・壊れ
雨を下に流すための雨樋が、コケの発生やゴミや枯葉によって詰まってしまい、雨水の流れが止まり侵入してくることで雨漏りの原因になります。
パターン⑤:コーキングの剥がれ
コーキングが経年劣化によって剥がれてくることで隙間が生じてしまい、そこから雨水が浸入することで雨漏りになってしまいます。
パターン⑥:余計なコーキングで隙間を埋める
隙間が必要な箇所にコーキングがされてしまうことで、雨水の流れが変わり1つのところに雨水を貯めてしまう状態になってしまうことがあります。
これにより雨漏りが発生する可能性があります。
パターン⑦:漆喰の崩れ
漆喰は瓦屋根を支える土台ですが、漆喰が崩れたところから雨水が浸入して雨漏りになることがあります。
パターン⑧:太陽光パネルを取り付けるときに出来る穴
太陽光パネルを屋根に取り付けるとき、クギやビスを使用して固定しようとすることがあり、そのときにミスで雨水が浸入してしまう穴ができてしまうことがあります。
パターン⑨:テレビアンテナの設置
テレビアンテナを設置するとき、クギやビスを使って固定するときのミスの影響で、雨水が浸入してくるケースがあります。
パターン⑩:外壁のひび割れ
屋根からではなく、外壁のひび割れから雨水が浸入することがあります。
パターン⑪:初期の施工不良
建築の際に、屋根や外壁に施工不良があると、雨漏りが引き起こされることがあります。
パターン⑫:DIY
自らでコーキングなどを行ってしまった場合に、屋根材のズレ・割れ・浮きなどが発生してしまい、そこから雨漏りを引き起こす可能性大です。
自らではなく熟練の業者さんに依頼するようにしましょう。
パターン⑬:屋根塗装時に縁切りが行われていない
スレート屋根の塗装時に、屋根材同士の隙間が塗料で埋まってしまったままにすると雨漏りが引き起こされることがあります。
現地調査が雨漏り原因を解決する唯一の方法
雨漏りの原因の解決に近道はありません。
しっかりと屋根を現地調査して悪いところのすべてを見てもらいましょう。
雨漏りが発生してしまうと、普段と違う生活環境になるので、精神的に不安になりすぐにでも修理をしてもらおうと焦って何もかもを進めてしまおうとなる方が多いです。
この記事をここまで読んでいただいた方の中にも、雨漏りが起こったのでとりあえず調べないといけないと焦っている最中かもしれませんが、とりあえず一度落ち着きましょう。
焦って雨漏りの修理を進めると、悪徳業者を選んでしまい解決もできずにお金だけ支払ってしまうハメになる危険性があります。
そのため、まずは深呼吸して落ち着くことが大事です。
誰もが我が家に雨漏りが発生するなんて思ってもいないので、焦る気持ちは十分にわかります。
しかし、雨が降らない限り現象は起きないし、すぐに状態が酷くなるものでもないので、落ち着いて対応していきましょう。
現地調査ってなにするの?
雨漏り原因の解決には、現地調査が大切だと説明させていただきましたが、現地調査って具体的に何をするの?と思った人も多いでしょう。
雨漏り修理をするための現地調査の流れを知ることで、修理工事のイメージを具体的に持つことができるため、ここからは現地調査から修理までの流れを説明します。
雨漏りが発生すると、
業者を探す→見積もりを依頼する→原因を知る→申し込む→雨漏り修理という流れになります。
この流れを知っているだけでも、落ち着いて修理まで進めていけるでしょう。
雨漏り修理は地元の優良業者に依頼しよう
雨漏りの原因を解決するには、高い技術と経験が必要になるため、少し知識があるだけの業者に依頼してしまうと、直らない工事に費用を払わないといけなくなります。
そのため、雨漏り修理を依頼する場合は、経験豊富な優良業者を探して依頼するようにしましょう。
地元密着の経験と実績がある業者がおすすめです。
地元密着ですと、その地域の特徴や気候などさまざまなことを理解している可能性が高いため、信頼できる基準になると思います。
あとは、調査段階でしっかりと屋根に上がって作業をしている、雨漏りの原因を詳しく教えてくれる、見積書がわかりやすいなどチェックしてみてください。
そして、信頼できると判断した業者に依頼して修理をしてもらったらひと安心ではなく、アフターチェックを怠らないようにしてください。
アフターチェックをして問題があれば、すぐに業者に連絡しましょう。
雨漏りは非常に難しい問題ですが、焦らずじっくり信頼できる業者を見つけることから始めましょう。