雨樋の重要性と起こりうるトラブルについて!
突然ですが雨樋の掃除や修理はしていますか?
雨樋くらいと放置したままになっていませんか?
放置しておくと雨漏りの発生やシロアリの発生の原因になってしまうおそれがあります。
この記事では、雨樋雨漏りがそもそもどのような機能を持っているのか、雨樋のトラブルで何が起きるのか、徹底的に説明していきますので、いっしょに見ていきましょう。
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雨樋って何のためにあるの?
雨樋とは、雨水を排水するためのシステムで屋根から流れてくる雨水を一度軒樋という雨水をためるところに集めてから、地面に流します。
雨樋なんてなくても雨水なんて勝手にどこか流れていくんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、雨樋があることであなたの家が守られているといっても過言ではありません。
それほど雨は厄介なのです。
では、具体的に雨樋がどのくらい建物にとって重要なのか見ていきましょう。
もしも雨樋がなかったら?雨樋の重要性とは?
もしも雨樋があなたの家についていなかったらどうなってしまうのか?
あなたの家が建っている地面が土なのかコンクリートなのか状態によって違いがあるのですが、屋根の高さから水が落ち続ける衝撃は思っているより強いです。
地面はえぐれてきますし、コンクリートだとしても長期にわたって雨が打ち続けられると削れていくこともあります。
家の庭でガーデニングをしていたとしたら、すべてを腐らせてしまう可能性も出てきます。
雨水をそのまま地面に落としていたら、地盤が緩んで家が傾いてしまうといった最悪のケースもあります。
かなり大げさかもしれませんが、可能性としては0ではありません。
こういったことにならないために雨水を衝撃無く地面に流すためにも雨樋は必要なのです。
建物にとって重要な雨樋にトラブルが起きる場合があります。
そうなると補修・修理をしなければなりません。
どんなトラブルが生じると補修・修理すべきなのか?
それをこれから見ていきましょう。
補修・修理すべき雨樋のトラブルとは?
現在、あなたの家の雨樋は大丈夫ですか?
雨樋を意識的に毎日確認しているなんて人は、少ないと思います。
普段、見ているようで見ていないそんな雨樋は、15年~20年が寿命だと言われています。
建物にとって重要な役割を担っている雨樋だからこそ、さまざまなトラブルに見舞われます。
どんなトラブルか具体的に1つ1つ見ていきましょう。
雨水が溢れて近隣トラブルに
雨樋が詰まってしまうと、雨水が溢れて雨樋の周りに跳ねて落ちていくことがあります。
あなたの家が、道路側に建っている・ご近所との距離が近い場合、通行人に溢れた水がかかってしまい、お隣さんの家に雨水などの汚い水がかかってしまい、トラブルに発生してしまうおそれがあります。
また、雨樋の近くにエアコンの室外機がある場合、電気配線もあり、それをカバーしている部品も劣化してくるかもしれず、危険な状態になる可能性があります。
雨樋の不調で雨漏り発生
雨樋が劣化したり何かトラブルが発生すると、溢れた雨水が建物内部に入り込んで、雨漏りの発生原因になるかもしれません。
雨漏りが発生してしまうと、補修が非常に厄介なので注意が必要です。
ゴミの詰まりや雨樋の破損
雨樋の修理が必要になる原因として一番多いのが、雨樋の破損やゴミの詰まりです。
雨樋の破損があると、屋根から流れ落ちてくる雨水を正しく受け止められなくなり、溢れて流れ込んではいけないところに雨水が入ってしまうおそれが出てきます。
雨樋にゴミが詰まった場合も同じで、雨水が溢れて外壁のひび割れなどに雨水が入り込んでしまう可能性もあります。
これにより、建物内部を腐食させることになり、建物にかなりダメージを与えてしまいます。
経年劣化
時間が経つにつれて状態が悪くなる経年劣化によるトラブルには、いくつか種類があります。
たとえば…
【継手がはずれる】【カビやコケが生える】【クギがはずれる】【金具がサビてくる】
といった症状が出てきます。
どの症状も発生すると、雨樋の機能を低下させて本来の役割である雨水の排水ができなくなってしまいます。
強風や積雪によるトラブル
強風や積雪によって、雨樋にトラブルが発生することがあります。
台風による強風のに影響で、雨樋と留め具がいっしょに吹き飛ばされてしまったり、雪が多く降るエリアは、積雪が軒樋にたまることで重みにより支えることができなくなり、壊れてしまいます。
雨樋の傾きが急すぎる
雨樋を設置する際に、雨水を下に流すために、軒樋という屋根から流れてきた水の受け取り場所をつくり、そこから集水器という雨水を下に落とす入口から、竪樋と呼ばれるパイプの中を水が流れていくように作ります。
この集水器に集まる水を緩やかにするために、軒樋に傾きをつけるのですが、それが急すぎると集水器に一気に雨水が流れ込んでしまい、その反動で壊れてしまう可能性があります。
雨樋を支える金具が外れている・壊れている
雨樋を支えている支持金具が、軒樋という屋根から落ちてくる雨水を一旦受け止めてくれるところを主に支えています。
その支持金具が外れたり壊れたりしてしまった場合、本来の雨樋の機能を低下させてしまいます。
雨樋の継手が外れている
雨樋は家の形や長さに合わせて調整するために、切ったり足りない場合は繋ぎ合わせたりして出来ています。
その繋ぎ合わせた部分に継手と呼ばれるジョイントパーツを接着剤で取り付けるのですが、この繋ぎ合わせの部分が外れかかっていたり、壊れている場合は、補修や修理が必要になります。
雨樋をDIYで直す
雨樋は1階くらいの高さならば、ハシゴや脚立を使って自らの手で直せないことはないです。
しかし、やはり知識がないと難しいことも事実です。
きちんと修理をしたいのならば、業者に依頼することがベストです。
DIYでの修理にチャレンジをして、余計に状態を悪くしてしまうなんてケースも多くあります。
カビやコケが生える
雨樋に汚れがたまってくるとそれを栄養として、カビやコケが生えることがあります。
カビやコケが生えると、雨水がうまく流れなくなる場合があり、さらにカビ・コケの繁殖により悪臭が発生する可能性があります。
雨樋の近くに木が生えていると、落ち葉が雨樋にたまりカビやコケの栄養源になってしまうこともあります。
地中の軒樋に木の根っこが詰まる
雨樋の不調の原因の多くは、雨樋の詰まりです。
落ち葉などの詰まりだけではなく、竪樋が地中に埋まっている場合、木の根っこが張り巡らされており、雨水の流れを阻害している場合もあるのです。
雨樋の上の方に問題がないのに不調が続くのならば、しっかりと下の部分も見てみましょう。見えにくいところに原因があるかもしれません。
瓦のかけらが雨樋を破損させる
雨樋には、落ち葉などのゴミ以外に家の屋根瓦のかけらがたまる場合もあります。
瓦のかけらが雨樋にたまると、重みによって樋の支持金具が重さに耐えられなくなり壊れてしまうことがあります。
家が瓦屋根の場合はこまめにチェックする必要があります。
雨樋の設置位置が悪い
雨樋をつける位置が悪いと、雨樋の本来の機能である雨水をしっかりと流せなくなり、雨漏りの原因になります。
雨水をしっかりと処理できないことが新築時から見られるようであれば、雨樋を適当に設置された証拠です。
雨樋の修理はどこに依頼するの?
先述のようなトラブルが発生したときの雨樋の補修や修理はどこに依頼すればいいのか?
それは、やはり地域密着型の優良な専門の屋根業者か雨樋修理業者です。
なぜなら、雨樋の修理と一言でいっても、しっかりとしたルールの下、丁寧に作業をしないといけないからです。
大手ハウスメーカーなどに依頼してしまうと、下請け業者に仕事を回すために中間マージンが発生し、費用が高くなる可能性が高いので注意してくださいね。