車を守るためのカーポートについてどこまで知っていますか?
都会に行けばいくほど必要がないかもしれませんが、最近はほとんどの家に1台自家用車があると思います。
ご自宅にカーポートが設置されている家も少なくないでしょう。
カーポートは、車を外的要因から守るために必要なものです。
あなたはそんなカーポートについて、どこまで知っていますか?
とりあえず駐車ができるスペースに屋根がついていればいいくらいの認識だと思います。
大体の人がそうだと思いますし、それも正解です。
しかし、今回この記事ではカーポートについてもう少しだけ掘り下げて説明をしていきたいと思います。
カーポートと一口にいっても種類があり、さまざまです。
ぜひ最後まで読んでみてください。
これから新築を購入しようとしている人や、カーポートを新たに設置しようとしている人など、きっと参考になることが見つかると思いますので、いっしょに見ていきましょう。
車を出し入れしやすいカーポートがベスト
カーポートは、住まいの敷地内に設置する簡易車庫のことをいいます。
一般的には15㎡までの小規模のもので、上屋根と柱で造られています。
カーポートを設置するのに適した場所は、車から出入りするときに人が雨に濡れないところといわれており、道路の交差点や曲がり角に面する位置は避けて、道路境界から1m以上後退したほうがよいといわれています。
カーポートの魅力は、壁がなくて見通しが効くため開放感があり、車庫入れもしやすいところです。
ガレージと比較すると設置もかなり簡単にできます。
カーポートの設置を検討の際は、まずはご自身の車のサイズと台数を把握しておきましょう。
この先、車が増える予定などまで考えておくことをおすすめします。
あと、必ず忘れてはならないのが高さの確認です。
所有している車がワンボックスカーやSUVのような車高が高い車の場合、屋根の高いカーポートにしなくては車を駐車することができなくなってしまいます。
また、雪の降るエリアにお住まいのあなたは、風雪地域向けのカーポートを選ぶようにしましょう。
カーポートのサイズは、1台用から3、4台用、縦列2台駐車用、並列2台駐車用とさまざまなタイプが展開されていますので、スペースやご自身の状況によって適したカーポートを選ぶようにしてくださいね。
カーポートの種類
カーポートは、屋根の素材とそれを支える方法によって、さまざまな種類に分けられます。
屋根の素材には、主に3種類あります。
3種類それぞれについてここから説明していきますので、チェックしてみてくださいね。
まずは、「アクリル樹脂」です。
アクリル樹脂は、強度があるうえに比較的安価です。
さらに耐候性や加工性に優れている特徴があるため、幅広く使用されている素材です。
次は、「ポリカーボネート」です。
ポリカーボネートは、プラスティックの中で最も衝撃に強いといわれている素材になります。
紫外線もほぼ100%カットするため車の塗装が劣化しづらく長持ちするようになります。
真夏に車に乗ると車内温度がとんでもなく上昇していて嫌な思いをしたことがある人は、熱線遮断タイプを選ぶと車内温度の上昇を抑えてくれます。
最後は、「スチール折板」です。
スチール折板は、頑丈なのが最大の魅力で強風が吹くエリアに適しており、安心して設置することができます。
また、骨組に鉄骨造オイルペイントを、屋根にカラー鉄板のような不燃材を用いたタイプは、耐火性、耐久性が上がります。
カーポートは、屋根を支える方法によって、「片流れタイプ」と「両側支持タイプ」に分かれます。
片流れタイプとは、屋根の左右どちらかに2本または3本の柱を設置して屋根を支えるタイプです。
柱が片側だけなので、狭い敷地でも設置が可能で車の出し入れもしやすいという特徴があります。
駐車する車が1台のカーポートの場合は、片流れタイプが多いです。
2台駐車する場合は、片流れを向い合わせたM合掌、Y合掌というタイプも可能です。
両側支持タイプは、屋根の両側に柱を設置して支えるタイプで、両サイドにパネルを取り付けることで、雨の吹き込みを抑えることが可能です。
まとめ:太陽光発電パネルを設置できるタイプも登場
最近は、パーツを自由に組み合わせて作ることができるタイプのカーポートや、将来的に屋根を増やすことが可能なタイプ、プランターをかけられるものなど、さまざまなタイプが続々と登場しています。
さらには、最近話題になっている太陽光発電システムのソーラーパネルを屋根に設置したタイプのカーポートも発売されています。
このように特殊なタイプや基本的なタイプなど、いろいろなカーポートの種類があります。
あなたが住んでいるエリアや車の種類や所有台数などをしっかりと把握してから、業者にカーポート設置の相談することをおすすめします。
カーポート設置の最大の目的は、車を外的要因や自然災害から守るということです。
車の乗り降りの際に雨が当たらないようにという目的もありますが、各々がメリットを最大限感じられるカーポートを選ぶようにしてくださいね。