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結局、水性塗料と油性塗料のどっちがおすすめ?それぞれのメリット・デメリット


この記事の監修者

佐伯 明彦 (株式会社ソラ SOLA)

所有資格外壁診断士

外壁施工において構造性能や耐火耐久性能など外壁塗装をお考えの方に対して アドバイスをおこなっております。

塗料は、大きく「油性塗料」と「水性塗料」というものに分けられます。
一昔前までこの2種類の塗料には、塗膜の耐久性に大きな差があったといわれています。

しかし最近は、油性塗料に負けず劣らずの水性塗料も数多く生み出されており、水性塗料を積極的に採用している塗装業者も増えてきています。

そこで、今回は油性塗料と水性塗料について詳しく説明していきたいと思います。
それぞれにどんなメリットやデメリットがあり、どんな違いがあるのかなどを詳しく紹介していきます。

現在、外壁塗装を検討中の人や、少しでも興味のある人は、最後まで読んでみてください。
きっと役立つ情報が見つかると思います。

それでは、いきましょう。

水性塗料とは?油性塗料との違いは?

塗料は、外装用・内装用に関係なく「水性」と「油性」に分けることができます。
ここからは、この2種類の塗料にどのような違いがあるのかを見ていきましょう。

そもそも塗料の原料には、「顔料」「合成樹脂」「添加物」といった固体が含まれています。
これらの原料は固体なので、そのままでは塗装をすることができないため、液体である「希釈剤」で溶かして塗りやすいように加工したものが塗料です。

希釈剤で薄めた塗料を塗って乾燥させて、蒸発させることで顔料により着色し、合成樹脂の力で壁などを保護する効果を発揮します。

油性塗料と水性塗料の違いは、この液体にするために原料を溶かし薄める希釈剤にありまして、油性塗料の場合は「シンナーなどの有機溶剤」で、水性塗料の場合は「水」が用いられます。

最近は、水性塗料の開発が進みあまり違いはなくなってきていますが、水性塗料の品質が向上するまでは、油性塗料の耐久性の方が圧倒的に高く、価格も高いという違いがありました。

現在は、水性塗料も高耐久の商品が増えて、油性塗料と比べてもあまり違いがなく、価格にも差がほとんどありません。

次からは、水性塗料・油性塗料それぞれの具体的なメリットとデメリットについて紹介していきます。

水性塗料のメリットとは

水性塗料のメリットは、希釈剤に水を使用しているので、シンナーのような強いニオイが発生しないため、工事中にお客様の気分が悪くなってしまう不安が少ないことです。

シックハウス症候群や大気汚染の要因ともなる「VOC(揮発性有機化合物)」の排出が少なく、環境に優しいことも高く評価されています。

他に、油性塗料のようにシンナーを含んでいないため、引火の危険性が低く、管理場所や施工現場での火事の心配がとても少ないです。

このことから業者にとっても扱いやすい塗料だということがわかります。
水性塗料の人気製品に「1液型」タイプが多く揃っていることからも同じようなことがいえます。

塗料には、缶を開封後そのまま使える「1液型」と、主材と硬化剤を混ぜてから使用する「2液型」とに分けられます。
一般的には、2液型の方が扱いが難しく、1液型は施工の簡易性のために開発された塗料なので扱いやすいという特徴があります。

水性塗料のデメリットとは

水性塗料は、含まれている水分が一定の温度に達しないとしっかりと乾燥しないことがあるため、冬などの気温が低い時期は工期が長くなってしまう可能性があるというデメリットがあります。

水性塗料を塗装する場合、なるべく暖かく晴れている日が多い時期がおすすめです。

また水性塗料は、アルミやステンレスといった金属部分と相性が悪く密着しにくい性質なので、屋根の下塗りや、雨樋・破風板・軒天井などの塗装には向かないケースがあります。
ただし、下地をサンドペーパーで磨く、油性塗料で下塗りをするなどの対応策もあるため、このようなケースに遭遇した場合は、まず業者に相談してみましょう。

水性塗料は雨に溶けてしまわないのか

水性という言葉のイメージで、すぐに水に溶けてしまうのではないかと考える人も多いかと思いますが、しっかり乾燥して水分が蒸発、塗膜が硬化すれば、雨で濡れても流れ落ちてしまうことはありません。

しかし、完全乾燥するまでは水に弱いという点があります。
そのため、施工は天気の良い日を選んでする必要があります。

油性塗料のメリットとは

油性塗料に含まれているシンナーなどの有機溶剤は、耐久性の高い塗膜を形成します。
水性塗料の品質が向上するまでは、油性塗料が一般的に利用されていたことから、耐久性に安定感があったことがわかります。

環境に左右されることが少なく、乾燥時間も短い、そして密着性が高いため、どの素材とも相性がよく塗装ができることが大きなメリットのひとつです。

金属への塗装も可能など、水性塗料では対応できないことでも対応できる場合があるのは強みです。

油性塗料のデメリットとは

油性塗料の最大のデメリットは、やはりニオイでしょう。
有機溶剤として使用されるシンナーのニオイがキツイという理由で敬遠されることがあります。

溶剤は、人体の健康や環境の悪影響を与える「VOC(揮発性有機化合物)」を排出します。
そのため、工事の際は近隣への配慮もしなければいけないし、小さなお子様や赤ちゃんがいるご家庭も避けたほうがよいといわれています。

また、シンナーは引火性が高いため、保管場所や管理方法に気を遣わなければいけません。

最近では、弱いシンナーでも溶かせる「弱溶剤」と呼ばれるタイプの塗料も開発されていて、従来の製品よりニオイも少なく、人体や環境への影響も少ないといわれているため、水性塗料が使用できないときのために覚えておいてください。

塗料は合成樹脂の種類によってグレードが変わる

塗料は、主成分である合成樹脂によって耐久性が変わってきます。

合成樹脂として代表的なものが4つありまして、アクリル<ウレタン<シリコン<フッ素と耐久性が高くなり、価格も上がります。

塗料の耐久性を比較したいのならば、合成樹脂の種類を参考にするようにしてくださいね。

「1液型」か「2液型」かでも耐久力が変わる

先述したように塗料には、1液型と2液型というものがあります。
2液型の方が、手間がかかり扱いも難しいため業者を選んでしまうのですが、密着力がとても高く、耐久性も良いです。

2液型は、基本的に油性塗料が多いため、2液型で水性塗料を使用したいと考えている場合、かなり製品が少ないため選択肢が限られてしまうことを覚えておいてください。

まとめ:結局、水性塗料と油性塗料のどちらが良いのか?

水性・油性塗料についてこれまで説明してきました。
どちらもそれぞれにメリットとデメリットがあります。

ニオイが気にならずに環境への配慮もできる製品を採用したいのであれば、水性塗料か弱溶剤の油性塗料がおすすめですが、どの箇所に塗装するか、どういった状況なのかによって適した塗料は変わってきます。

これまでに説明させていただいたことを参考にじっくりと考えてみてください。
焦りは禁物です。自分の見解が不安な場合は、もちろん予算や今後のメンテナンスなども踏まえて、まずは業者に相談してみることをおすすめします。


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外壁塗装の見積もりにはどのような項目が含まれますか?
回答: 外壁塗装の見積もりには、塗装箇所や使用する塗料、作業工程、費用の詳細などが含まれます。また、追加工事や特殊な工程に必要な費用も含めて提示されることがあります。

外壁塗装の保証期間は何年間ですか?また、保証内容はどのようになっているのですか?
回答: 外壁塗装の保証期間は業者によって異なりますが、一般的に5年から10年程度が一般的です。保証内容については、塗装の品質や劣化、色褪せ、剥がれなどに対する保証が含まれます。

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回答: はい、外壁塗装をする前には、まず外壁の汚れやコケ、藻などを高圧洗浄などで取り除き、下地処理を行います。下地処理には、サビや腐食部分の修復、パテ埋め、クラック補修、サンドペーパーでの表面処理、防腐処理などが含まれます。

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