愛犬を外壁塗装の臭いから守るための対策
「外壁塗装を検討しているのだけれど、飼っている犬に影響はないのかな?」
「外壁塗装のニオイって犬は絶対に苦しいのでは?」
「そもそも犬を飼っている状況で外壁塗装は可能なの?」
といった不安を感じている愛犬家は多いのではないでしょうか。
結論からいいますと、犬を飼っていても外壁塗装は可能です。
ですが、やはり外壁塗装中に発生する塗料のニオイや工事の音が、犬に対してよくない影響を及ぼしてしまう可能性はあります。
では、どうすればいいのか?
そんな犬を飼っている人が外壁塗装の際に、注意すべき点や対策をこの記事で紹介していきたいと思います。
愛するペットのために、事前にしっかりと注意点や対策を把握しておくことがペットを守りながら外壁塗装を成功させることにつながると思いますので、ぜひ参考にしてください。
見出し
犬を飼っていても外壁塗装は可能
犬を飼っていたら外壁塗装工事はできないのではないか?と不安を抱いている人も多いと思います。
大丈夫です。
犬を飼っていたとしても外壁塗装工事は可能です。
しかし、犬に何の影響もなく工事ができるというわけではありません。
●塗料のニオイ
●工事の騒音
●たくさんの業者の出入り
●普段と違う生活環境からのストレス
といったことが原因で、犬によくない影響を及ぼしてしまう可能性はあります。
最悪の場合、愛犬に健康被害が生じてしまう可能性も0ではありません。
そんなことがないようにできる対策をここから紹介していきます。
事前にできる対策からやってみよう
ここからは、大切な愛犬のために、外壁塗装の契約前にできる対策を紹介します。
犬に配慮した対応が可能な塗装業者を選ぶ
犬に配慮した対応をしてくれる塗装業者を選ぶことが、とても有効な対策といっても過言ではありません。
なぜなら、犬への影響を最小限に抑える対策のほとんどは、塗装業者の協力が必要不可欠だからです。
言ってしまえば、塗装業者の協力さえ得られれば、犬への影響を最小限に抑えることは容易いということです。
犬への配慮をしてくれる業者かどうかを見極めることが難しいかもしれません。
その場合、率直に犬を飼っているけど配慮してほしいなど、要望や気になっていることの質問をしてみることをおすすめします。
その際、親身になって話を聞いてくれるか、具体的な対策を提案してくれるかということから業者の雰囲気を垣間見れると思います。
犬に影響が少ない塗料を選ぶ
犬に及ぼす影響を最小限に抑えるためには、犬に与える影響の少ない塗料を選ぶという対策もあります。
水性塗料がおすすめ
犬への影響を考慮すると、水性塗料を使用すべきだと思います。
なぜなら、水性塗料はニオイが少ないという特徴があるからです。
高い嗅覚を持っている犬にとって、ニオイの少ない水性塗料ならば影響を軽減することができるのは間違いありません。
犬を室内で飼っている場合も、塗料のニオイは気にした方がいいです。
外壁は室内に近いため、どんなに防いでいても窓やドアなどから室内にニオイが入り込んでくるからです。
さらに水性塗料は、健康・環境被害の原因といわれるVOCの排出量が少ないという点でもおすすめです。
VOC(揮発性有機化合物)は、シックハウス症候群などの健康被害の原因ともされています。
F☆☆☆☆の塗料を選ぶとさらに安心
塗料選びの際に、もうひとつ押さえておくべきなのがF☆☆☆☆(エフフォースター)です。
F☆☆☆☆とは、建材のホルムアルデヒド放散の等級表示です。
☆の数が多いほど、ホルムアルデヒドの放散が少ないということを指しており、☆4つは最高ランクに位置しています。
F☆☆☆☆以外の塗料が使用できないというわけではありませんが、犬への影響を考えると、より安全なF☆☆☆☆をおすすめします。
自然塗料には注意が必要かも
自然塗料という言葉から安全という印象を受けるかもしれませんが、自然塗料だから安全というわけではないのです。
日本には、自然塗料に明確な基準がありません。
そのため、天然成分以外が含まれているのに自然塗料として販売されていることもあります。
もちろん、自然塗料の中には安全な塗料も存在しますが、自然塗料ならば必ず安全という考えは持たないほうがいいです。
外壁塗装中にできる愛犬への対策
ここからは、外壁塗装の工事中にできる対策について紹介していきます。
犬を家に長時間残して外出しない
外壁塗装の工事中は、犬を家に残しての長時間の外出を控えましょう。
その理由は、2つありますので紹介していきます。
まずは、犬が吠えないように対応をするためです。
ずっと吠え続けると最悪の場合、工事が中止になってしまうこともあります。
外壁塗装中は、見慣れない塗装業者や工事の音に反応して、犬が吠えてしまう可能性があります。
すぐにおさまるのであれば問題はありませんが、吠え続けるのであれば飼い主が対応しなければなりません。
飼い主が長時間の外出をしてしまうと、犬が吠え続けてしまった場合に業者にできることが限られているため、おさまらない可能性も十分に考えられます。
吠え続けてしまうことは、犬にもよくないことであるうえに、近隣への迷惑にもなるため、作業の中止につながってしまうかもしれません。
もうひとつが、外壁塗装という日常とは違う状況に犬がストレスなどを感じて、なんらかの症状があらわれてしまうことです。
その場合、飼い主が家にいればすぐに対応できるのですが、家にいなければ何もできません。
早急な対応が必要だった場合、対応が後手にまわってしまいます。
作業中は犬を連れだして外出するか預けるという方法
外壁塗装の工事中をしている昼間だけ犬を外に連れ出すという対策もあります。
「連日の外出は厳しい」という場合は、作業工程の中で特に音とニオイがする日だけでも犬を連れていく、または知人に預けることをおすすめします。
プラスアルファでできる対策
エアコンが使用できるようにしてもらう
覚えておいていただきたいのが、エアコンの室外機を養生シートで覆ってしまうと吸排気ができなくなり、養生をしているあいだはエアコンが使用できなくなるということです。
犬が快適に過ごせるように、いつも一定の室温を保つためにエアコンを使用しているという人は、塗装中にエアコンが使用できなくなることで犬にストレスを与えてしまうかもしれません。
そんなときに効果を発揮する対策があります。
それはエアコンの室外機に使用する養生シートに穴をあけてもらうこと、専用カバー・メッシュカバーなどを使用してもらう方法です。
業者が養生の工程に入る前に、エアコンを使用したいと伝えて対策をしてもらいましょう。
換気ができるような養生をしてもらう
外壁塗装中は、窓やドアを開けて自由に換気することができなくなります。
しかし、まったく換気ができないというわけではありません。
換気のために窓やドアを開閉することを想定して養生をしてもらうことで、工事中も換気ができるタイミングが生まれます。
外壁塗装中にまったく換気ができないのは、犬にとってはもちろん、人間にもよい環境ではありません。
さらに、換気ができないことで犬のニオイが部屋に充満してくる可能性もでてきます。
ほとんどの業者が換気のことを考慮して養生をしてくれますが、念のため養生の工程に入る前に、換気がしたい旨を伝えてみてはいかがでしょうか。
そして、いつ・どの窓を開けることができるのかを業者に確認しておきましょう。
現場に犬を近づけない
犬を外で飼っているのならば、絶対に工事現場に近づけないようにしなければなりません。
犬小屋を工事現場から離れた場所に設置する、リードが長い場合は、現場に近づけない長さにする、工事中だけ室内で飼うなどの対策をするようにしてください。
作業をしている現場近くに犬が近づくことで、犬と職人の両方が危険になります。
その他に、犬に塗料が付着してしまうなどのおそれもありますので、近づけてよいことは、ひとつもありません。
まとめ
犬を飼っていて外壁塗装を検討している人に向けて、この記事を書かせていただきました。
少しでも参考ににできることがありましたでしょうか。
犬を飼っていても、外壁塗装は十分に可能です。
しかし、犬に悪影響を及ぼしてしまうおそれがあります。
そのため、これまで紹介してきました対策をして少しでも犬にとって快適な環境を作ってあげてください。
事前に対策をすることで、犬に及ぼす影響を最小限に抑えられることでしょう。