外壁材の主流・サイディングリフォームを徹底解説

最近の住宅でよく使われている外壁材を知っていますでしょうか?
それは「サイディング」です。
一戸建ての外壁のリフォームを検討する際に、採用する方が増えてきているサイディング。
しかし、まだまだサイディングのことをよく知らない、わからないという方も多いと思います。
そこで、今回この記事ではサイディングのメリット・デメリット、注意点などサイディングについてのさまざまなことを隈なく紹介していきます。
サイディングって聞いたことがあるし、検討している最中なのだけれど、という方にはもってこいの記事になっていると思います。
そうでなくとも、少し興味がある段階だという方も是非最後まで読んでみてください。
知識を持ってからリフォームを検討した方が選択肢も増えると思います。
それでは、一緒に見ていきましょう。
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サイディングのメリットとデメリット
セメントや金属などが原料として出来ている板状の外壁材「サイディング」は、金具や釘などを用いて外壁につけてあり、板と板の継ぎ目はコーキング材でつなぎ、固定しているのが基本的です。
サイディングのメリット
サイディングは、耐久性が高いものが多く、色やデザインの種類も豊富なので、家の外観をイメージ通りにしやすいという特徴があります。
レンガ・タイル・天然石などの本物を使用しようとすると高額な費用がかかり且つ重さもかなりのものばかり。
ですが、サイディングは似た質感を表現することが可能です。
メンテナンスでは、透明なクリア塗料を使用することで、外見をそのまま保つことができます。
サイディングはあらかじめ工場で作られているため、重ね張りや張り替えリフォームのときに時間がかからないうえに、職人の腕によって仕上がりが違ってくることもほとんどありません。
サイディングのデメリット
サイディングは素材そのものに防水性がないことが多く、樹脂系サイディング以外は、表面が塗装されていることが一般的です。
時間の経過とともに塗膜が剥がれてくることで水分を吸収しやすくなるので、大体10年に一度のタイミングで塗装をすることをおすすめします。
窯業系や金属系のサイディングボードの目地を埋めているコーキング材も劣化が進んでいきます。
コーキングが痩せたり、ひび割れたりすると、そこから雨水が浸入してしまう危険性があるので、早めのメンテナンスが重要になってきます。
代表的なサイディングリフォーム方法
【重ね張り(カバー工法)】
既存のサイディングに大きな劣化が無ければ、そのまま新しいサイディングを重ね張りできるケースが多いです。
重ね張りは、張り替えよりも費用が安くなるというメリットがあります。
重ね張りに適しているサイディングは、金属系と樹脂系の軽量なサイディングです。
ちなみに樹脂系は日本での流通が少ないので、金属系を採用することが多いです。
【張り替え】
建てられてから30年くらいの長い時間が経過していて、サイディング材が反ってしまっているなどのひどい劣化が見られた場合は、それらのサイディングを撤去してから、新たなサイディングに張り替える工法が一般的に採用されます。
重ね張りか張り替えかどちらがいいのか迷う場合は、業者に相談してみましょう。
サイディングの種類とそれぞれの特徴
ここからは主なサイディングの種類4つの特徴について説明していきます。
窯業系
日本の住宅の約7割の普及率を占めていると言われているのが窯業系(ようぎょうけい)サイディングです。
窯業系の主な原料はセメントや繊維質で、それらの素材を練り板状に固める方法で製造されています。
窯業系のサイディングはデザインが豊富で、レンガ調、タイル調、石積調など、さまざまな質感を表現できる特徴があります。
熱を吸収しやすいというデメリットはあるのですが、防火性が高く価格も安いというメリットがあります。
金属系
窯業系の次に普及されているのが金属系サイディングです。
原料は、スチール、アルミニウム、ステンレス、ガルバリウムなどで、断熱材を用いた裏打ち材と組み合わせて製造されています。
それゆえ、断熱性と防音性に優れています。
価格は少し高めですが、耐水性が高い特徴もあり、窯業系よりもメンテナンスの手間がかからない場合があります。
あと、窯業系よりも軽量なので、モルタル壁などの上から重ね張りする際に用いられることが多いです。
木質系
木質系サイディングは、天然の木に塗装されていて、その名の通り木の質感を活用した温もりのあるデザインが魅力です。
しかし、やはり天然木を使用していることもあって、防火性や防水性が低いため、メンテナンスの頻度が少し高くなる可能性があります。
木の質感が好きで何よりもデザイン性を優先させたい方には人気です。
ただし、取り扱える業者が少ないので、探すのが一苦労です。
樹脂系
樹脂系サイディングは、耐久性を重視する北米で考案された樹脂製の外壁材です。
そのため、アメリカで4割、カナダでは6割もの普及率を見せています。
日本でも北海道や東北地方などの寒いエリアを中心に少しずつ普及が広まってきています。
他の素材と比較して非常に耐候性が高く、塩害や冷害などに強い特徴があります。
結果、メンテナンスもそこまでこまめに行うい必要がない可能性があります。
軽量で重ね張りにも適しているのですが、日本での普及がまだまだなので対応できる業者も少ないです。
サイディングのリフォーム業者選びの注意点
サイディングのリフォーム方法の判断基準は、かなり複雑で、既存の外壁の状態によって変わります。
新築のサイディングの施工方法は主に「直張り工法」と「通気工法」の2つありまして、それぞれリフォームの仕方が変わってきます。
あと、外壁塗装はできるけれど、重ね張り・張り替えの工事は請け負っていないパターンもあります。
信頼できる業者を選ぶため、サイディングのリフォームの実績が多い施工業者を探すようにしてください。
そして、相見積もりをとって焦らずわからないところは直接聞いて素敵なサイディング施工をしてもらいましょう。