外壁を高圧洗浄機で洗うときの4つの注意点とは?
外壁を洗うとき、高圧洗浄機という機械を使用して洗うことがあります。
高圧洗浄機は、その名の通り強い圧力で水を噴射して外壁の汚れをキレイに落としていくとても便利な機械です。
外壁の洗浄をする場合、高圧洗浄機を使用すると、もの凄く便利なのですが、使用の際に注意すべき点やデメリットなどがいくつかあります。
それらをしっかりと理解、把握しておくことで高圧洗浄の作業をスムーズに行うことができ、トラブル回避などに繋がります。
ゆえに、この記事では、高圧洗浄を使用する際に避けるべき注意点を紹介していきたいと思います。
これから外壁を洗浄しようと考えていた方は、ぜひ一度最後まで読んでみてください。
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塗装された壁を洗浄する
高圧洗浄機は、強い圧力により水を噴射して対象物を洗浄するという特徴があります。
その特徴によって、汚れを効率よくしっかりと落とすことができるため、作業にかかる時間も短くなりとても便利です。
しかし、この「強い圧力により水を噴射する」という特徴がデメリットになるポイントでもあるのです。
そのデメリットは、あまりに圧力が強いことで汚れとともに、塗装も削りとってしまうことです。
そのため、塗装が施してある外壁には、なるべく使用しないことをおすすめします。
特に、時間が経過して弱くなっている塗装は、簡単に剥がれてしまうため、とても注意が必要になります。
高圧洗浄機は、その強い水圧によって面白いように汚れを落とすことができるため、いろいろなものに試してみたくなります。
しかし、塗装された壁の場合、作業を終えて見てみると塗装がはげ落ちてしまっている部分があり、後悔してしまうパターンも多いのです。
失敗したくないのであれば、塗装をしていない壁を高圧洗浄機で洗うようにしましょう。
家庭用の高圧洗浄機でも注意が必要
ご存知の方もいるかもしれませんが、高圧洗浄には業務用と家庭用があります。
業務用と家庭用の違いはパワーの違いで、家庭用は業務用よりもパワーが落ちます。
そのため、先述したような塗装された外壁でも、家庭用高圧洗浄機ならば問題ないと思うかもしれませんが、油断しないようにしてください。
確かに業務用と比べるとパワーが落ちるのですが、かなりの高圧で水を噴射することに変わりはありません。
家庭用の高圧洗浄機であっても外壁を剥がす力は十分に持っています。
したがって家庭用を使用する場合でも、外壁のダメージが酷いような場所は避けることをおすすめします。
油断から大きな失敗につながることもありますので「これくらいなら大丈夫だろう」という考えは持たないようにしてください。
高圧洗浄機は、適した場所で使用してこそ効果を最大限に発揮することができるのです。
噴射口を近づけすぎない
高圧洗浄機で外壁を洗浄する場合、塗装がしてある外壁を避けることで失敗を回避することができます。
しかし、使い方によっては塗装していない壁などであってもデメリットが発生してしまいます。
それは、噴射口を壁に近づけすぎることです。
外壁に対してあまりに近くから水を当てると、塗装されていない外壁であっても傷やヒビを入れてしまうそおそれがあります。
そのため、高圧洗浄機を使用する際には、十分な距離をとるようにしましょう。
強い水圧で汚れを落とすのならば、距離が近ければ近いほど効果的だと感じる人も多いと思いますが、その分外壁にかかる負担も大きくなるということを覚えておいてください。
それでなくても塗装が剥がれるくらいのパワーがあるので、近づけすぎると外壁そのものにダメージが及んでしまうのです。
なるべく壁を傷つけないためにも、噴射口との距離感には細心の注意を払いましょう。
推奨は40~50cmくらい
高圧洗浄機を使用しての洗浄で外壁を傷つけないためには、大体40~50cmくらいの距離をとるようにしてください。
それくらいの距離をあけることで、水圧でヒビが入ったりするおそれがなくなります。
距離をあけると汚れがしっかりと落ちないのではないかと思ってしまうかもしれませんが、40~50cmの距離でも、コケなどをきちんと除去できます。
あと、それくらい距離をあけていたとしても、同じ箇所にずっと水流を当て続けることはおすすめできません。
汚れをしっかりと除去しようとすると、同じ箇所に長く水流を当ててしまう人がけっこういます。
それでは、外壁に大きなダメージを与えてしまうおそれがあります。
コーキング目地などは、圧力を与えすぎると劣化が早まる可能性があるため、注意が必要です。
飛沫対策を万全に
高圧洗浄機を使用すると、もの凄く多くの飛沫が発生します。
高圧の水が壁に当たると水が飛び散ってしまうのは、仕方がありません。
しかし、仕方がないからといって何も対策をしない状態で洗浄を続けるわけにもいきません。
しっかりと飛沫対策を行ってから作業をするようにしましょう。
まず対策のひとつは、作業時の服装です。
夏場などの暑い時期だと、つい薄着で作業をしてしまう人もいるかもしれません。
しかし、水圧による飛沫のことを考えれば、あまり露出が多い恰好での作業はおすすめできません。
なぜなら、高圧の水流による飛沫は肌に当たると、とても痛く危険です。
もしも地面に当ててしまった場合、砂利などが飛んでくる危険性もあります。
このように様々な危険に見舞われるおそれがあるため、肌が露出していない服装で作業をするようにしてください。
あと、通気口から水が入り込んでしまうことも注意しましょう。
家の中に湿気が蓄積されてしまうかもしれません。
飛沫の発生や余計なところに水が入り込んだりすることを防ぐために、こまめに水圧を調整しながら作業することが大切になります。
隣家にまで飛沫が飛んでしまうかもしれない
高圧洗浄機によって発生する飛沫は、とてつもない勢いの水流から発生するため、かなり広範囲に飛散する可能性があります。
そのため、洗浄をする前は必ず近隣の家への挨拶を忘れないようにしましょう。
「これから外壁の洗浄作業をするので、水が跳ねるかもしれません」と前もって知らせておくことが大切です。
たった一言の挨拶を怠り、作業を開始してしまうと、何も知らない隣家とトラブルになりかねません。
それが、あらかじめ伝えて了解を得ておくだけでトラブルを回避できるため、必ず挨拶をして洗浄をすることをお伝えしましょう。
音の配慮も欠かさずに
先述で高圧洗浄で発生する飛沫についての注意点を説明させていただきましたが、それだけではありません。
高圧洗浄機による外壁洗浄は、とても大きな音が出てしまいます。
これは、水が勢いよく壁に当たる音や高圧洗浄機の稼働音です。
その音は、周りに大きく響きわたるため、作業は必ず日中に行うようにしてください。
早朝、ましてや夜中などに作業をすれば、間違いなく近所迷惑になってしまいます。
音の問題も、とにかく近隣への配慮が大切なので、飛沫のときと同様、作業によって発生する大きな音によって迷惑をかけてしまうことをお伝えしておきましょう。
なるべく迷惑にならないように、しっかり対策をしてから作業を開始するようにしてください。
まとめ:業者に依頼することをおすすめ
これまで高圧洗浄機を使用して作業を行うことについての注意点を紹介してきました。
業務用と家庭用の違いや使用するにあたっての注意点など、このようなことを何も知らずに作業をしてしまうと壁を傷つけてしまったり、近隣とトラブルになってしまうおそれがあります。
適切な使い方や周りへの配慮があれば大丈夫だと思いますが、洗浄を考えているのならば、業者に依頼することをおすすめします。
業者ならば、費用はかかってしまうかもしれませんが、適切な作業や周辺への配慮もしっかりしてくれるだけでなく、仕上がりも段違いです。
洗浄を依頼するのならば、外壁塗装も同時にしてもらうことをおすすめします。
費用に余裕があるのならば、業者に依頼することも検討してみてはいかがでしょうか。