外壁を長持ちさせるために押さえておくべきポイントを徹底解説!
外壁塗装で住まいに適したリフォームをする際に、多くの方が不安に思うことは塗装がしっかりと長持ちしてくれるかどうかだと思います。
なぜなら、補修が不十分であったり、施工をしっかりとおこなっておらず、施工完了後すぐにひび割れや剥がれなどの不具合が発生した場合、塗り直しをしなければならないからです。
そうなると余計なコストや時間がかかってしまいます。
そうならないために、この記事では外壁塗装を長持ちさせるためのポイントをあらゆる観点から説明していきたいと思います。
外壁塗装を検討中の方は、工事の前にぜひこの記事を最後まで読んでみてください。
それでは、いっしょに見ていきましょう。
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外壁を長持ちさせるには塗料が一番大切
外壁を長持ちさせるには、使用する塗料選びが最も重要になります。
塗料の成分でどれくらい長持ちするか変わる
外壁塗装用の塗料には、いくつも種類があります。
それらを長持ちする順に並べると、フッ素塗料、ラジカル塗料、シリコン塗料、ウレタン塗料、アクリル塗料となり、フッ素塗料が最も長い期間、外壁を守ることができる塗料とされています。
ここからは長持ちする順に各塗料について説明していきたいと思います。
フッ素樹脂塗料
外壁塗装をできる限り長持ちさせて工事をおこなう頻度を減らし、先々の数十年間の外壁塗装工事にかかるコストを抑えたいという方には、最も耐候性が高く、信頼性も高いとされているフッ素樹脂塗料がおすすめです。
フッ素樹脂塗料は、㎡あたりの単価が大体4,000~4,500円で、家全体を塗装すると100万円以上になることもあるグレードの高い塗料です。
期待耐用年数が15~20年とされており、先述したように塗り替えの頻度が減り、家の寿命までの工事費用の総額を抑えることができます。
しかし、フッ素樹脂塗料は塗膜が非常に硬いため、木部やモルタルのような経年劣化で収縮が起こる素材に塗装をすると、塗膜が割れてしまうというデメリットがあります。
高級な塗料だからといって、すべての家に対応して長持ちするわけではないということです。
ラジカル塗料
ラジカル塗料とは、塗料を劣化させるといわれている因子であるラジカルを抑える機能を持ち、正式には「ラジカル制御型塗料」といいます。
まだ市場に出回ってからそこまで年数が経っていないため、実際にラジカル塗料を塗装した家や建物などの例が少なく、ラジカル塗料を扱う業者も少ないです。
このようにまだまだ実績が少ないため信頼性においては、フッ素樹脂塗料やシリコン樹脂塗料に劣りますが、シリコン樹脂塗料以上の費用対効果が期待できるといわれています。
シリコン樹脂塗料
シリコン樹脂塗料は、耐候性と費用対効果ともに優秀なので、外壁や屋根塗装に現在もっとも使用されている塗料です。
外壁塗装工事を検討している際に、どの塗料にすればいいのか悩んだ場合、高価すぎず耐用年数も約10年持続するシリコン樹脂塗料で見積もりをとることをおすすめします。
そして、他の塗料を使用する場合の工事費用と比較して自宅の外壁塗装に一番適した種類の塗料を選ぶようにしましょう。
ウレタン樹脂塗料
ウレタン樹脂塗料は、シリコン樹脂塗料やフッ素樹脂塗料よりも安く、アクリル樹脂塗料よりも耐用年数が長いというバランスの優れた塗料です。
ウレタン樹脂塗料は、一昔前までは最も戸建て住宅の外壁塗装で使用されていた塗料でしたが、先述したように、最近ではシリコン樹脂塗料の価格が下がってきたためよく使用されるようになりました。
ウレタン樹脂塗料は伸びる性質があるため、現在でも木部や防水塗装などに使われることがある塗料です。
アクリル樹脂塗料
アクリル樹脂塗料は、外壁塗装用の塗料の中では最も安い塗料です。
ウレタン樹脂塗料やシリコン樹脂塗料などのアクリル樹脂塗料よりも高品質な塗料の価格が下がってきたことにより、現在では外壁塗装リフォームであまり活躍することがなくなってしまいました。
外壁塗装の塗料が長持ちする要因は樹脂だけではなかった
外壁塗装の塗料には、含まれている樹脂によって分けられる種類だけでなく、希釈する液体が水かシンナーなのかで「水性塗料」と「油性塗料」とに分けられます。
より長持ちする塗料を使用したい場合は、水性塗料、油性塗料といった希釈液体の違いや、2つの液体を塗装直前に混ぜ合わせる「2液型」など、樹脂以外の部分の違いによる差も把握しておくべきだと思います。
例えば、シリコン樹脂塗料とひとくちにいっても…
●油性塗料の2液型タイプ
●油性塗料の1液型タイプ
●水性塗料の2液型タイプ
●水性塗料の1液型タイプ
と分けることができ、価格や施工方法、耐候性も異なります。
各種類の特徴を簡単に説明すると、水性塗料はニオイが少ないけど長持ちしづらい、油性塗料はニオイが強く価格も高いが長持ちする、1液型と2液型では2液型のほうが施工費用は高いけど長持ちする、となっています。
外壁以外の箇所も補修することが長持ちにつながる
外壁塗装を長持ちさせるには、外壁以外の屋根や外壁目地のシーリングも同時に塗装や補修をすることをおすすめします。
これらを10年に1度の頻度で同時にメンテナンスすることで、家全体の耐久性が上がり、家自体を長持ちさせることができるようになるだけでなく、工事にかかるトータルコストも抑えることができます。
屋根にはワンランク上の塗料を使おう
屋根は家の一番上に位置しているため、常に紫外線や雨などの外的要因に晒されます。
そのため、外壁よりも早く劣化が進んでしまうのです。
屋根塗装に使用する塗料は、シリコン樹脂塗料が人気なのですが、先述したように劣化しやすい点を補うためにフッ素樹脂塗料を使用して外壁と屋根の耐用年数を合わせることをおすすめします。
なぜなら、次回の塗り替えのときに外壁と屋根を同時におこなうことができ、工事頻度を減らすことで足場代などコストを抑えることにつながるからです。
シーリングをしっかりとリフォームしよう
外壁は、窓サッシ周辺やサイディングボードの繋ぎ目に、シーリング材というゴム状の部材が充填されています。
このシーリング材が雨水を建物内部に浸入することを防いでくれるのですが、紫外線や雨水で劣化しやすく外壁の塗装より長持ちしないため、外壁塗装工事の際にシーリング材の補修もあわせておこなうことがおすすめです。
見た目の美しさも維持させたいときは特殊な塗料を使おう
外壁を守る力だけでなく、家の美観も長持ちさせたい方は、外壁に汚れが付着しにくくなる機能性の塗料や透明で家の模様を見せることが可能なクリヤー塗料がおすすめです。
低汚染タイプの塗料でカビや排気ガスを防ごう
家の前が交通量の多い大きな道路である場合や、湿度の高い地域に住まいがあるなど、立地条件による汚れやカビに頭を抱えている方は、低汚染タイプの塗料を検討してみてください。
低汚染タイプの塗料は、親水性という水が浸透しやすい機能を備えており、雨が降ったときに外壁に付着している汚れなどを雨水が洗い流してくれます。
クリヤー塗料で外壁本来の意匠性をそのままに
模様や装飾が施されたサイディングボードや、打ちっぱなしコンクリートなどの外壁に色のついた塗料を塗ってしまうとデザイン性が失われてしまうため、とても勿体ないです。
そんなときは、透明で外壁そのものの模様や装飾を塗りつぶさずに表面を守ることができるクリヤー塗料がおすすめです。
クリヤー塗料は透明な塗料で外壁の状態をそのまま保護してしまうため、塗装前に汚れや傷がある状態のまま塗装してしまうと、その部分が透けて見えてしまうので注意が必要です。
信用できる塗装業者を選ぼう
ここまで外壁塗装を長持ちさせるためには、塗料が重要と説明させていただきましたが、信用できる塗装業者に依頼することも同じくらい重要なのです。
手抜きや施工ミスをしない実績と経験、信頼のある地域密着型の業者に依頼することも、外壁を長持ちさせることにつながります。
そのため、事前に口コミやホームページなどをしっかりと調べてから候補を2、3社に絞り相見積もりをとりじっくりと検討するようにしましょう。
アフターフォローが充実していることも凄く大切なので、しっかりと確認するようにしてくださいね。
少しでも不安なことや疑問があるのなら、依頼する業者に何でも聞くようにしてください。
その際、ハッキリとわかりやすく説明してくれる業者は優良業者だと判断できるといえます。
まとめ
ここまで外壁塗装を長持ちさせるポイントについて説明してきました。
使用する塗料や依頼する業者とどちらも重要なポイントなので、外壁塗装を検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。