壁塗装での足場工事について完全版!
この記事では、外壁塗装工事における足場について隈なく徹底的にすべての面から解説していきたいと思います。
外壁塗装工事において欠かすことのできない足場。
基本的に足場を設置しないと、外壁塗装工事の成功はあり得ません。
そんな重要な工程である足場工事についての知識をすべてこの記事にまとめていきたいと思いますので、少しでも関心のある人はぜひ最後まで読んでみてください。
それでは、いきましょう。
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外壁塗装での足場の費用相場は?
足場工事にかかる費用の相場は、700~1,000円/㎡といわれています。
足場の設置費用は、外壁の面積×費用単価/㎡で求められます。
外壁の面積=外周の長さ×住宅の高さです。
そうなると、一般的な20~30坪程度の住宅で大体15万円かかるといわれています。
そもそも足場工事はなぜ必要なのか
足場工事が必要な理由は、3つあります。
それは、「作業効率を上げること」「作業員の安全性の確保」「自宅や近隣の家、住民の安全を守ること」です。
足場が設置されていることで、地上とほぼ変わらない作業が可能になり両手の使用も可能です。
また、足場があることで塗料の飛散を防止する飛散防止シートやネットを装着できるので、周囲へ塗料が飛び散るのを防ぐことができます。
外壁塗装での足場工事にかかる期間
足場の設置と、飛散防止シートやネットの取り付けに関しては、原則1日あれば完了します。
足場の設置を塗装業者が専門の業者に委託していたら、プラスで1日ほどかかるかもしれません。
そこから外壁塗装というスケジュールになります。
そして、最終日の1日で足場を解体して周辺を掃除して、外壁塗装工事のすべてが完了となります。
外壁塗装での足場工事でのトラブル
ここからは、足場工事でのトラブルについて紹介していきます。
足場工事には、いろいろとトラブルが起こる可能性があるのです。
近隣住民から足場設置のための敷地使用の許可がとれない
外壁塗装工事をする家の周囲に十分なスペースがある場合は問題ないのですが、近隣との間が狭い場合は足場を設置するために隣家の敷地を借りなければならなくなります。
快く貸してくれるのならば問題ありませんが、当然のことながら貸すのを嫌がる人もいます。
そんなときに、少しの間だけだからと無断で敷地に侵入してしまう業者もいるのですが、不法侵入で訴えられるおそれがあるため、絶対にやめてもらいましょう。
法的に隣人に対して敷地の使用を請求することは認められているのですが、もちろん隣人の承諾が必要であり、隣人が損害を受けた場合は補償をしなければなりません。
そのため、もしも近隣の家に対して何かしら損害を与えてしまった場合にどのような対応をするのかを、事前に塗装会社と話し合っておく必要があります。
足場が自分の家を傷つける
足場が強風にあおられたり足場を解体する際に、外壁が足場によって傷ついてしまうことがあります。
そのときは、塗装会社が責任を負います。
ただし、外壁塗装をしようとする家の多くは築10年以上経過しているため、新しくつけられた傷か元々あった傷かの判別がつきづらいことがあります。
そうならないために、「工事前の外壁の状態を写真に撮っておく」「解体工事の様子を自分の目で確認する」といった対応をすることをおすすめします。
防犯上の問題
足場が設置されていると誰でも簡単に2階への侵入が可能です。
さらに、飛散防止ネットが設置されている場合、足場の中の様子がわかりづらいので、誰かが侵入しようとしていたとしても気づかない可能性が高いです。
そのため、「普段よりも戸締りに気をつかう」「足場の入り口にもカギをかける」という対応をしておきましょう。
無料の足場には注意
一般的に足場工事の費用は、外壁塗装工事費の約20%を占めているといわれています。
そんな足場を無料で設置するという営業をしてくる業者が存在します。
全体の20%も占める足場が無料ならとてもお得だと喜んでしまいがちですが、そのような業者には注意してください。
足場が無料だからと営業をしてくる業者は、他の工程部分に費用を上乗せしていることが多く、結果的に全体の費用が相場よりも高くなっていることがあります。
足場無料という言葉が発せられた時点で、依頼をやめてもいいかもしれません。
足場の種類とそれぞれの安全性
足場はパイプを組み立てる組立足場と屋上や梁から吊るされているタイプの吊足場の2種類あります。
一般的に外壁塗装で使用される足場は組立足場で、「くさび緊結式足場」「枠組足場」「単管足場」の3種類がありますので、これからそれぞれの特徴を紹介していきます。
くさび緊結式足場(ビケ足場)
くさび緊結式足場は、ビケ足場とも呼ばれており、一般の人も目にすることが多い馴染みのある足場だと思います。
費用が手頃で設置も簡単でスピーディーにできるというメリットがあります。
さらに、部品をコンパクトにまとめられるので、輸送コストを抑えることができます。
足場が広く安定しているため、安全性も高く道具も足元に置くことができるので、両手での作業が可能です。
デメリットは、組み立ての際にハンマーを使用するので、ハンマーで叩くときの音がうるさいこと、あとはもの凄く狭いところでは設置が困難だという点です。
枠組足場(ビティ足場)
枠組足場は、ビティ足場とも呼ばれています。
高所での作業に向いている足場といわれているのですが、一般住宅でも3階建ての場合に使用されることがあります。
部品が大きくて搬入・搬出に時間がかかるため、費用が高くなってしまいます。
単管足場
単管足場は、ホームセンターなどで部品を揃えることができるうえに、価格も安くて組み立ても簡単です。
そして、狭い場所でも設置することが可能です。
デメリットは、安全性の低さです。
落ちる危険、足を踏み外してしまう危険性が他の足場よりも高いです。
塗料などが飛散してしまうおそれもあり、物を置くスペースも限られていて両手での作業が困難です。
そんな安全性の低さからか、単管足場は現在ではほとんど使用されることがありません。
そのため、単管足場を勧めてくる業者がいたら避けておきましょう。
DIYでの足場設置
業者に依頼せずにDIYで足場を設置できないのか?という質問をいただくことが、たまにあります。
結論からいいますと、可能ではありますが、おすすめできません。
もしもDIYで足場を設置しようとするのなら先述した単管足場が現実的でしょう。
しかし、足場の設置には専門的知識が必要かつ危険な作業です。
最悪の場合は、命を危険に晒すことになります。
仮に足場を自ら設置することに成功したとしても、その足場での作業を受けてくれる業者は皆無といっても過言ではありません。
費用を抑えたいからDIYで、と考えるかもしれませんが、ケガや命の危険もあるので業者に依頼することをおすすめします。
まとめ:足場工事を成功させるために
外壁塗装における足場工事について説明してきました。
足場工事の成功には、優良な業者に依頼をすることが重要です。
足場工事の成功が外壁塗装工事の成功にもつながります。
口コミや実績などを焦らずじっくりと調べて候補の業者である2、3社から相見積もりをとって比較して検討してから信頼できる業者に依頼することをおすすめします。