外壁塗装は付帯部分も塗るのが基本!塗る箇所と塗らない箇所を解説

外壁塗装は付帯部分も塗るのが基本!塗る箇所と塗らない箇所を解説
外壁塗装のメインは、あくまでも外壁。場合によっては屋根も含まれます。しかし、実は塗装工事でメンテナンスできるのは外壁・屋根だけではないのをご存知ですか?
家全体の中でどこが塗装できるのか知っておくと、施工後の仕上がりがより満足のいくものになります。
外壁塗装をしっかりと検討できるよう、今回は「部分塗装」についてご紹介します。
基本の塗装箇所
まずは、基本の塗装箇所をご紹介します。大きく分けると、部分塗装で塗る場所は、木部塗装と金属塗装に分けることができます。
- ・木部塗装
破風板、軒天、帯板(幕板)、縁側、木製窓枠、木製の面格子など - ・金属塗装(鉄、トタン)
屋根の雨押え、水切り、ダクトフード、霧よけ(ひさし)、雨戸、戸袋など - ・その他
雨樋など
木部塗装
木部塗装は、オイルペイントを使う業者もありますが、ウレタン塗料を使用するのが一般的です。オイルペイントは、安価な塗料で、シンナーで希釈するため乾きが早いのですが、中まで浸透しないので、はがれやすくなってしまいます。そのため、長持ちするウレタン塗料が使用されます。
縁側や、ウッドデッキなど、木目を生かす場合はオイルステインで仕上げたほうが仕上がりはきれいになります。オイルステインは、DIYなどでもよく使われていて、取り扱いも簡単なため、ご自身で塗装されることも多いです。
・破風、軒天補修について
軒天や破風は、古いお住まいだと板に穴が開いてしまっている場合もよくあります。その場合は新しい板で補修してから塗装を行います。
補修の材料として、安価なベニヤ板や軽くて丈夫なケイカル板、燃えにくいスラグ石膏板などがあります。
金属塗装
金属部分については、ケレンといって、塗料やさびを落とす作業をしてから新しい塗料を塗る必要があります。金属塗装の下地には、錆止めを使用して仕上げます。
塗らないところ
一般住宅のほとんどの部位は塗装によって耐久性を延ばすことができます。ですが、どこでも塗ればいいというものでもありません。
塗らないほうがむしろいいという場所も、もちろんあります
塗らないところとしては、以下のような箇所があります。
・コンクリート部分
・アルミ部分(窓サッシなど)
・ガラス部分
・白木部分
・ドア部分
コンクリートは、例えば住宅の基礎のような部分です。アルミは塗ってしまうと、独特の光沢が失われて見た目が悪くなってしまいます。ガラスも、言わずもがなですね。
白木、というのはあまり耳慣れないかもしれませんが、ヒノキ・杉などの白い木材を皮だけ剥いたもので、木目を生かした美しい建材です。
一般住宅では、和室の柱につかわれることも多く、この上に塗装してしまうとせっかくの風合いが台無しになってしまいます。
白木は、塗装ではなく苛性ソーダ等を使用した灰汁あらいがおすすめです。黒ずみやシミがとれてきれいになります。塗装業者では扱っていないところもありますが、ハウスクリーニングの専門店なら対応してくれます。
ドアは、使われている素材によって、塗る・塗らないが変わりますが、最近の住宅は金属ドアや無垢の木材など素材の風合いを生かしたものが多く、塗らないほうがいい場合が多いです。しかし、前に塗った塗装が剥げてきた、という場合は、新しく塗装したほうがいいでしょう。
まとめ
自宅の外壁・屋根を塗装するとき、軒天や破風、ベランダも塗装することで、家全体がピカピカになります。
マイホームをきれいに保つ意味でも、外装の各種建材(外壁材や屋根材、木部や金属部分など)の状態を良好に保ち長持ちさせる意味でも、築10~15年で1度全体を塗装するのがおすすめです