ツヤあり・ツヤなし?どっちが正解?どっちが好み?
外壁塗装で家を塗り替ようと考えたとき、どのような雰囲気にしたいと考えますか?
人それぞれに願望があると思いますが、今回は…
「ツヤツヤのピカピカにしたい」
「光沢やツヤを抑えてしっとり落ち着いた雰囲気にしたい」
の2つのどちらかのイメージを持っているあなたにぴったりの記事だと思います。
外壁塗装時のツヤのありなしや度合いは施主様やご家族の好みで選ぶことがベストだと思いますが、少しツヤのことについて調べてようものなら「ツヤありの方が耐用年数が長い」といった情報を目にしたりすると思います。
このような情報を目にするとツヤなしが好みだった場合、戸惑ってしまいますよね。
そんな戸惑いや悩みを少しでも和らげるために、ツヤありとツヤなしについて詳しく説明していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
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ツヤあり塗料・ツヤなし塗料、好みで選んじゃいけないの?
実際、外壁塗装でツヤのありなしで悩む方はあまり多くはありません。
ツヤありなし前に、色で悩むという方が圧倒的に多いと思います。
ツヤツヤピカピカが好きな人は、グロス仕上げを選び、光沢の少ない方が好きな人はマット仕上げを選びます。
では、ツヤ以外のところで差があるのか?
ツヤの度合いで、効果が違ってくるのか?
たしかに、ツヤあり塗料の方がツヤなしよりも外壁塗装の耐用年数が長いというのは事実です。
しかし、現在ではツヤがほぼない塗料でも寿命が長い塗料が存在しています。
そのため、耐用年数が長いのならツヤありを選んでおこうと安易に決めることなく、納得のいく外壁塗装が可能になりました。
ツヤとは何なのか?
ツヤとは、滑らかな平面や曲面に浮かぶ、光の反射や光沢のことを言います。
反射した光を測定したものを尺度・グロス値と呼び、当てた光を100%として、何%が反射してきたのかという値です。
そんなツヤですが、外壁塗装ではその度合いを基本的に「ツヤあり」「7分ツヤ」「5分ツヤ」「3分ツヤ」「ツヤなし」と5段階に分けます。
7分や5分という数字だけを見ると、反射率が70%、50%なんだと思ってしまいがちですが、実際はそれよりも低い数値だということを覚えておきましょう。
基本的には5段階なのですが、塗料によってはツヤなしが無い、ツヤありが無いなど5段階ではない塗料もあります。
ツヤと耐用年数の関係性とは?
外壁塗装の塗料は、ツヤありの方がツヤなしよりも耐用年数が長いと言われています。
その理由は、いくつかあるので紹介していきます。
いっしょに見ていきましょう。
【ツヤありの方が汚れにくい】
ツヤがあるということは、どういうことかというと表面が滑らかだということです。
滑らかな表面には、汚れが溜まりにくく、汚れも塗膜を劣化させる原因なので、溜まりにくいということは、それだけ寿命が長くなるということです。
【ツヤ消し剤は塗膜の性能を少しだけ低下させる】
塗料はそもそもツヤがあるものですが、それにフラットベースと呼ばれるツヤ消し材を混ぜ合わせることでツヤなしを生んでいます。
このフラットベースは滑らかな表面に凹凸をつけて、光を反射を乱しツヤを少なく見せるものです。
これにより表面が凹凸になることで塗膜本来の性能が下がってしまうと言われています。
ツヤを抑えた塗料でも耐用年数が長いものもある
ツヤありが耐用年数が長いと言われていますが、現在の外壁塗装は建物によってツヤなしのマットな仕上がりが求められることも多くなっています。
これは化学の進歩の賜物で、耐用年数が長いツヤなし塗料が登場してきているからです。
ツヤなしが好みの方は、覚えておいてはいかがでしょうか。
ツヤあり・ツヤ消し、実際の耐用年数の差は?
実際は、ツヤありの方がツヤ消しよりも耐用年数が1.5~3年くらい長いと言われています。
ただし、これはツヤあり塗料を調整してツヤを少なくした場合です。
ツヤあり塗料も塗り替えから2~3年でツヤ消しと同じくらいの色になるため、それが反映されていると言えなくもないのですが、それよりも塗り替え時の外壁の状態や周りの環境、立地が大きく関係します。
結果、あくまで差は目安でしかなく、化学が進歩した現在、そこまで差がないと考えていいと思われます。
ツヤあり・ツヤ消し、それぞれのメリット・デメリット
ここからはツヤあり塗料とツヤ消し塗料それぞれのメリット・デメリットについて紹介していきます。
まずはツヤありのメリットとデメリットから見ていきましょう。
ツヤあり塗料のメリット
ツヤありの方が基本的に耐用年数が長い。
汚れにくい。
多数のメーカーから販売されているので種類が多い。
新築時のような輝きに近づける。
ツヤあり塗料のデメリット
ツヤを消していく調整をすると耐用年数が短くなると言われている。
ツヤは塗り替えから数年で失われていく。
ツヤの度合いによっては、チープに見えてしまうこともある。
次は、ツヤ消し塗料のメリットとデメリットを見ていきましょう。
ツヤ消し塗料のメリット
塗り替えから風合いや雰囲気にあまり変化がない。
マットで落ち着きと高級感を出すことができる。
和風の建物などにかなり相性が良い。
ツヤ消し塗料のデメリット
流通している塗料の種類が少ない。
色の種類も少ない。
ツヤありから調整でツヤ消しにすると、価格も高くなる。
ツヤありかツヤ消しか?悩んだらカラーシミュレーション
ツヤあり、ツヤ消しとそれぞれについて見てきましたね。
ある程度お互いについてわかってきたと思います。
「でも、わたしの家に似合うのはどっち?」
こういった声も出てくるかと思います。
そんなあなたは、ぜひ一度カラーシミュレーションを利用してみてください。
さらには、実際に塗り板を見させてもらうことであなたにはどちらの塗料が良いのかイメージを思い浮かべやすいと思います。
さらにポイントとしては、外壁塗装においてツヤあり塗料を使用したい場合は、少し暗めの色をおすすめします。
なぜなら、暗めの色を選ぶことでツヤありだけど、落ち着いた雰囲気を出せます。
逆にツヤを抑えた塗料を使用したい場合は、明るめの色を選ぶことをおすすめします。
光の反射をほぼしないツヤ消し塗料は、日当たりが悪かったりするとかなり暗い雰囲気になってしまいます。
外壁塗装では、ツヤの度合いによって色の明るさを使い分けることで理想の塗り替えを成功させることができるでしょう。