コンクリ打ちっぱなし住宅のメンテナンス時期を知ろう!
おしゃれなコンクリート打ちっぱなし住宅にお住まいの方で、「劣化してきている箇所が気になる」「補修はどれくらいのペースですべきなのか」という不安や悩みを抱えている方も少なくないでしょう。
実はコンクリートの建物を美しく維持するのは、とても難しいのです。
専門知識を持っていないと、補修方法も見当がつかないと思います。
この記事では、そんな打ちっぱなしコンクリート住宅に住んでいて、補修やメンテナンスなどの悩みを抱えている方に向けて、適切な補修方法や塗装方法、その時期などについて、紹介していきたいと思います。
参考になることが見つかると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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コンクリート打ちっぱなし外壁は細かい塗装が必須
コンクリート打ちっぱなしは、コンクリートの表面に塗装をせず、コンクリートの地肌が出ている状態のものです。
木造住宅と比べると、おしゃれで開放的な空間を備えた建築が多いので、とても支持されています。
しかし、コンクリート打ちっぱなし外壁は、シンプルなデザインのものが多いので、ひび割れや雨染みなどの劣化症状が発生した場合に、目立つというデメリットがあります。
そのため、コンクリート打ちっぱなし外壁は、細かい塗装などのメンテナンスが必要になります。
定期的にメンテナンスをしてあげることで、美しい状態を維持できます。
4つの劣化症状に注意しよう
コンクリートは、注意すべきおもな4つの劣化症状があります。
●ひび割れ
●カビ
●建物内部に水分が浸入
●コンクリートの表面が剥げている
これらを発見したら、下地補修をして塗装を検討すべきです。
コンクリート外壁に合う塗料4選とその費用
ここからは、コンクリート外壁に使用するおもな塗料とその費用について紹介します。
撥水剤を塗装する
撥水剤は、高い防水性と無色透明という特徴があるので、コンクリートの質感そのままに雨染みを防ぎたい方に向いています。
他の塗料に比べて費用が安いというメリットがありますが、耐年数が短いデメリットもあります。
そのため、メンテナンスの頻度が高くなってしまいます。
耐年数は、3~7年といわれており、費用は約1,500円/㎡程度が目安とされています。
弾性塗料を塗装する
弾性塗料は、伸縮性に優れているので、追従性が高くひび割れを防ぐのに適しています。
費用は、撥水剤よりも高く、約2,700円/㎡程度が目安とされています。
耐年数は、6~15年といわれています。
あと弾性塗料は、下地補修をしたコンクリート外壁にどうしても残ってしまう補修痕をカバーすることができます。
しかし、外壁を塗りつぶしてしまうので、コンクリートの質感を残したい方には、向いていません。
塗装後の補修塗装も弾性塗料のみとなるため、コンクリート外壁から変更したいと考えている方におすすめです。
カラークリヤー工法
カラークリヤーは、ホームセンターなどでカラーニスとして販売されているもので、透明なクリヤー塗料に着色剤を混ぜて色付きクリヤーとしたものです。
カラークリヤー工法は、2つの特徴があります。
1つは、素材感をそのままに艶ムラ、濡れ色を防止する効果が高いので、外壁が美しい仕上がりになります。
もう1つは、防水性に優れているので、コンクリートのさまざまな劣化の大きな原因となる中性化や、内部の鉄筋のサビ発生を防いでくれます。
費用は、上記の2つよりも高く、約3,500円/㎡程度とされており、耐年数は5~10年といわれています。
打ちっぱなしコンクリート描写再現工法(光触媒+フッ素)
コンクリート描写再現工法は、塗装によりコンクリート打ちっぱなしを再現する工法です。
これは、非常に高い技術がないと施工できないため、依頼できる業者が限られてきます。
さらに、G-PF工法という、光触媒コーティングとコンクリート描写を同時におこなう工法があり、それにフッ素系塗料を合わせると、建物を長いあいだ保護することが可能です。
光触媒は、汚れが付きにくい、カビが発生しにくい、遮熱効果がある、という特徴があり、フッ素系塗料は、高い耐久性があり、これらを合わせた効果が期待できます。
これの耐年数は、5~15年、費用は、約5,000円/㎡程度が目安とされています。
コンクリート外壁は6~7年に1度、塗装しよう
打ちっぱなしコンクリート外壁は、劣化症状や使用する塗料によって異なりますが、6~7年に1度のペースでの塗装が目安とされています。
最低でも、10年に1度は塗り替えましょう。
まとめ
この記事では、打ちっぱなしコンクリート外壁の補修や塗装について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
打ちっぱなしコンクリートは、おしゃれでスタイリッシュな印象があり人気ですが、シンプルなデザインが多いので、劣化が目立ってしまいます。
そのため、塗装による細かいメンテナンスなどを、しっかりとおこなわなければなりません。
定期的なメンテナンスで美しい外観を維持しようと考えの方に、この記事が少しでお役に立てば幸いです。