アスファルトシングルの塗装のタイミングや手順を知っておこう!
最近、アスファルトシングルに関する質問や疑問が多く寄せられています。
そのため、今回はアスファルトシングルについて説明していこうと思っています。
その前に、あなたはアスファルトシングルを知っていますか?
この記事を読もうとしている人の多くが「アスファルトシングルってなに?」といった状態なのではないでしょうか。
そんな多くの人の疑問や不安を少しでも取り除くために、これからアスファルトシングルについて書いていきたいと思います。
少しでも興味がある人は、ぜひこの機会に最後まで読んでアスファルトシングルについての知識を高めてみてはいかがでしょうか。
きっと参考になる日がくると思います。
ぜひチェックしてみてください。
それでは、いきましょう。
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アスファルトシングルってなに?
アスファルトシングルは、シート状の屋根材であり、ガラス繊維基材にアスファルトを混合して石粒をコーティングしたものをいいます。
主にアメリカやカナダで使用されている屋根材で、軽量で価格も安く施工もしやすく耐用年数も長いということで人気となっています。
アスファルトシングルのメリット・デメリットとは?
アスファルトシングルには、メリットもデメリットも存在します。
それぞれを詳しく説明していきますので、いっしょに見ていきましょう。
アスファルトシングルのメリットとは?
アスファルトシングルには、3つのメリットがあります。
➀カラーが豊富でデザインが楽しめる
アスファルトシングルにコーティングされている石粒には、たくさんのカラーバリエーションがあるので、お好みの色やデザインを楽しむことができます。
屋根材にこだわりたいという人に向いているといえます。
②高い耐震性
アスファルトシングルは軽量なので、建物に負担をかけず、地震に強いです。
地震大国といわれる日本の住宅には向いている屋根材です。
③加工しやすい
アスファルトシングルは、加工しやすい屋根材といわれています。
なぜなら、軽くて柔らかいシート状の素材だからです。
複雑な形状の屋根にも施工ができるので、扱いやすくもあります。
アスファルトシングルのデメリットとは?
アスファルトシングルのデメリットは、3つあります。
メリットと同じく、それぞれを詳しく見ていきましょう。
➀小さな石が落ちてくる
アスファルトシングルは小さな石が表面にコーティングされているため、経年劣化によってそれが落ちてくることがあります。
この小さな石が落ちてきたら、劣化のサインということです。
そのため、小さな石が落ちてきたら劣化による雨漏りの防止、外観を美しく保つためにも、定期的に塗装をしてメンテナンスをするようにしてください。
②強風に弱い
アスファルトシングルは、軽量なので風による影響を受けるおそれがあります。
強風によって飛ばされたり、剥がれたりする可能性が高いです。
③カビが発生しやすい
アスファルトシングルは、湿気に弱い特徴があるためカビが発生しやすいです。
カビが発生すると見た目にも悪いのですが、放置してしまうことで劣化の促進になり、雨漏りの原因にもなってしまいます。
カビが発生したら屋根を洗浄して、色が落ちてしまっているところには塗装を施しましょう。
アスファルトシングルの塗装のタイミング
アスファルトシングルを塗装するタイミングとして、3つのサインがあります。
それは、「塗膜の剥がれ」「チョーキング」「コケやカビ」の症状です。
これらの症状が発生したら塗り替えのタイミングなので、まずはそれぞれが具体的にどのようなものなのかを説明していきます。
塗膜の剥がれとは?
塗膜の剥がれは、経年劣化によりアスファルトシングルの塗膜が剥がれてきてしまう症状です。
塗膜が剥がれてしまうと、破損箇所からさらに劣化が進んでしまい雨漏りの発生原因にもなってしまうおそれがあるため、早めの対応をおすすめします。
チョーキングとは?
チョーキングは、塗料の顔料が劣化によって粉状になって表面に浮き出てくる症状です。
屋根材に手で触れて白い粉が付着するのなら、塗り替えによって対応してください。
コケやカビとは?
アスファルトシングルにコケやカビが発生してしまったら、すぐさま洗浄しましょう。
そして、色落ちしている箇所があるのなら塗り替えをしましょう。
しかし、アスファルトシングルは軽量で飛ばされやすい特徴があるため、高圧洗浄時に破損させないように注意しましょう。
アスファルトシングルの塗装手順
ここからはアスファルトシングルの塗装手順を紹介します。
➀高圧洗浄
アスファルトシングルに付着したコケや汚れを、高圧洗浄機を使って除去していきます。
高圧洗浄機を使う際は、アスファルトシングルを傷つけないように気をつけましょう。
②下地処理
アスファルトシングルが破損していないかをチェックして、必要な場合は補修をおこないます。
下地処理を怠ってしまうと、塗装後すぐに補修をしないといけない状態になってしまう可能性が高くなるため、余計に工事費用がかかってしまうかもしれません。
③下塗り
アスファルトシングル用の下地材を塗装します。
下地材を塗ることで、上塗り塗料と屋根材の密着度を高めることができるので、仕上がりが美しくなります。
④上塗り(2回)
下塗りが完全に乾燥したら、上塗りを2回おこなっていきます。
ここでは、上塗りを2回という表現をしてしますが、下塗り後1回目の塗装を中塗りという場合もありますので、覚えておいてください。
アスファルトシングルの塗装は、必ず水性塗料を使用します。
間違って油性塗料を使ってしまうと、屋根材のアスファルトが溶けだしてしまう可能性があります。
⑤縁切り
アスファルトシングルは、屋根材が重なって組み立てられているので、継ぎ目に塗料が入り込んでしまうことがあります。
それを防ぐために「縁切り」をおこなう必要があります。
縁切りは、屋根材の繋ぎ目にできた塗膜をヘラやカッターで切っていく作業のことです。
縁切りによって、繋ぎ目にできた塗膜に雨水が溜まらないようになります。
アスファルトシングルの塗装以外のメンテナンス方法
屋根の下地まで劣化しているような状態は、塗装だけでは補修できないため「葺き替え」や「カバー工法」といった方法でメンテナンスをおこないます。
それぞれについて詳しく説明していきますので、チェックしてみてください。
葺き替え
下地まで劣化が進んでいる場合は、屋根をすべて新しくする「葺き替え」をおこなうことがあります。
葺き替えとは、既存の屋根材をすべて撤去して、新しいアスファルトシングルを設置する方法です。
下地が劣化するまでに、アスファルトシングルの耐用年数が経過する前に葺き替えの検討をおすすめします。
カバー工法
下地が劣化していない状態ならば、既存の屋根材の上から新しいアスファルトシングルを設置していくカバー工法を用いることもあります。
カバー工法は、既存の屋根材の撤去をする必要がないため、葺き替えよりも費用を抑えることができます。
まとめ:アスファルトシングルは定期的に塗装してメンテナンスをしよう
アスファルトシングルは、先述のとおり軽くて扱いやすく丈夫で低価格という優れた屋根材のひとつです。
そのため、人気もあり多くの住宅で用いられているのですが、経年劣化によって塗膜の剥がれ、カビやコケなどの劣化症状が発生します。
長く家を守ってもらうためにも、定期的に塗装などのメンテナンスをすることをおすすめします。