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どんな人に向いている?特徴は?注意点は?そもそもALC外壁とは?


この記事の監修者

佐伯 明彦 (株式会社ソラ SOLA)

所有資格外壁診断士

外壁施工において構造性能や耐火耐久性能など外壁塗装をお考えの方に対して アドバイスをおこなっております。

家を建てるとき、どんな外壁材を選ぶかによって、見た目だけでなく機能性において大きく違いが出ます。
ALC外壁は機能性に優れている外壁材です。

今回は、このALC外壁について詳しく説明していきたいと思います。
特徴やメリットばかりでなくデメリットも説明しますので、検討中の方はぜひお読みください。

ALC外壁について

ALC外壁は100年以上も前にスウェーデンで開発され、日本には1960年代ごろから使われ始めました。
ALCは「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の略で「軽量で気泡の入ったコンクリート」という意味があります。

一般的にコンクリートは、気泡が中に入らないようにするのですが、ALCは気泡を入れることで、素材に特徴を持たせています。
また、ALCは、金属の網で補強されているのも特徴のひとつです。

パネルを組み合わせて使用する

ALC外壁は、パネルの状態に加工されています。
そのため、ALCパネルという名称で呼ばれることもあります。

実はALC外壁は、国内では3社だけが製造を許されている製品で、外壁材の中では高額な部類です。

一般パネルとコーナーパネルの2種類がそれぞれ厚型と薄型に分かれており、全部で4種類のパネルをつなぎ合わせます。
パネル同士をつなぎ合わせるには、シーリング材を使います。

パネルのサイズに規格がある

ALCパネルは、JIS規格製品です。そのため、サイズを自由に決めることはできません。

ALC外壁のメリット3つ

ALC外壁の内部には無数の気泡があり、この特性が多くのメリットを産み出しています。

そのメリットを解説します。

軽量で強度もある

一般的にコンクリートは、重いというイメージがあります。
ところが、ALC外壁は通常のコンクリートの1/4の重さしかありません。

軽い外壁材は、施工がしやすく作業効率が上がるため、工期が短くなる場合があります。
また、建物にかかる負担も少なくなります。

耐用年数が長い

一般的なコンクリートには、有機材が含まれているため、経年劣化によるひび割れなどの劣化症状が発生することが多いです。

しかし、ALCは無機材で作られていることから、耐用年数は50年といわれており、メンテナンス次第では、孫の代まで使えるといわれています。

例えば耐久性の高さが求められる医療施設や高層ビルにも採用されています。

高い断熱性と防火性

ALCは無機材で作られているため、熱や炎の影響を受けにくい特徴があります。
火災に対する安全性を重視したい方は、ALC外壁が向いていると思います。

断熱性も高いため、季節に左右されることなく快適な室内環境を維持してくれます。

ALC外壁のデメリット3つ

メリットの多いALC外壁ですが、デメリットがないわけではありません。ここからはデメリットについて解説していきます。

つなぎ目が多くなる

先述したようにALCパネルにはサイズの規格があります。
そのサイズが小さめなので、つなぎ目が多くなりシーリング材でそれらをつないでいかなければなりません。

さらにALCは耐水性が低いため、つなぎ目が多くなるとシーリング材が劣化してしまうおそれがあります。

耐水性が低い

ALC外壁は気泡が含まれてスポンジ状になっているため、吸水率が高くなっています。

気泡に多く水が含まれると素材が膨張して、ひび割れの発生につながります。
さらに、寒い地方では吸収された水が凍ってしまい、剥がれにつながります。

そのため、防水性の高い塗料を塗装して補強することをおすすめします。

ほかの外壁材よりも価格が高い

ALCは、ほかの外壁材の1.5~2倍ほどの価格が相場とされています。
メンテナンスの際、初期費用と同等の費用が必要になる可能性があることも理解しておきましょう。

ALC外壁を採用する際の注意点

ここまでALC外壁のメリット・デメリットについて解説してきましたが、ほかにも注意点があります。検討の際の参考にしてください。

防水加工をしよう

先述したように、ALC外壁には、防水性の高い塗料で塗装することをおすすめします。

フッ素塗料は、防水性に優れているので最適かもしれません。

ただし、経年劣化により防水塗料の塗膜が剥がれると、そこから水分を吸収する場合があり、その水分を抜くことが難しくなります。

防水塗料を塗装する際は、信頼できる業者に相談するようにしましょう。

シーリングをしっかりとメンテナンスする

ALC外壁はシーリングによるつなぎ目が多くなります。
シーリングは劣化しやすい部分なので、しっかりメンテナンスする必要があり、また、その頻度も自然と高くなります。

メンテナンスは、打ち増しか打ち替えか状況にあった方法を業者と相談して決めることをおすすめします。

透湿性の高い塗料も候補にする

ALC外壁は、吸水率が高いため、防水塗料を塗るという方法がありますが、もうひとつ透湿性の高い塗料を塗るという方法もあります。

経年劣化による塗膜の剥がれなどを考慮すると、透湿性の高い塗料にしておき塗膜への影響を最小限に抑えるのもおすすめです。

定期的なメンテナンスを

ALC外壁は耐久性に優れているとはいえ、メンテナンスが不要というわけではありません。

外壁塗装をしっかりと行い、よりよい状態を長く保つようにしましょう。

まとめ:ALC外壁が向いている方

最後に、ALC外壁の採用をおすすめしたい方を紹介していきます。

電気代を節約してエコな暮らしがしたい

ALC外壁は、断熱性が高い特徴もあります。
そのため、季節に関係なく快適な室内環境を作ってくれるので、エアコンなどの電気代節約につながります。

価格よりも耐用年数重視

他の外壁材よりも価格が高いALC外壁ですが、その分メリットが多く、とくに耐用年数がおよそ50年と群を抜いて優れています。

だから、価格が高くても長い目でみて劣化を可能な限り抑えてくれる外壁がいいという方に向いているでしょう。

しかし、定期的なメンテナンスは怠らないようにしましょう。


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