ウレタン系塗料
ウレタン系塗料について
今でこそ外壁塗装のメインはシリコン系塗料になっていますが、それ以前はウレタン系塗料が外壁塗装のスタンダードでした。
しかし現在においても、ウレタン系塗料を好むお客さまが多いのも事実です。
ここでは、そんなウレタン系塗料の特徴について触れてみたいと思います。
ウレタン系塗料は、ウレタン系樹脂を主成分としている塗料全般を総称しています。
そしてウレタン系塗料は密着性に優れているだけでなく、「価格/耐久性/機能性」などのバランスが良いことから万能塗料とも呼ばれていました。
ウレタン系塗料と硬化剤
そんな万能塗料と呼ばれていたウレタン系塗料は、一般的に硬化剤を使用する2液型の仕様で行われています。
ウレタン系塗料に硬化剤を混ぜると化学反応が起こり、すぐに硬化が始まり緻密な塗膜を作り上げていきます。
(ちなみに硬化剤を混ぜるとすぐに化学反応が起こるため、6~8時間のうちに使い切る必要があります。)
またウレタン系塗料の場合、硬化剤の比率によって塗膜性能が変わります。
その変化を利用することによって、外壁の適材適所でウレタン系塗料が利用されているのです。
ウレタン系塗料と硬化剤の比率は、「10:1/4:1/2:1」の3種類があります。
例えば10:1のウレタン系塗料は抜群の即効性があるだけでなく(速乾ウレタン)、熱を加えなくても十分な硬化が期待できるため、ちょっとした外壁の補修範囲に対して現在でも主流になっています。
このように現在でも、ウレタン系塗料は適材適所で使用されているのです。
ウレタン系塗料の劣る点
最後に、ウレタン系塗料の劣る点(デメリット)についても触れておきたいと思います。
もっとも大きな劣る点は、やはり耐久年数だと思います。
例えばシリコン系塗料の耐久年数は10~15年に対して、ウレタン系塗料の耐久年数は8~11年です。
(アクリル系塗料よりは耐久性があります。)
そしてウレタン系塗料は外壁の仕上がりも長続きしますが、若干変色しやい点があるのもデメリットと考えられます。