アクリル系塗料

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アクリル系塗料のメリット
アクリル系塗料は、アクリル系合成樹脂を主成分とした塗料の総称をいいます。
このアクリル系塗料は2000年頃に発表されたわけですが、発表された当時からあることが最大のメリットになっていました。
その最大のメリットは「価格の安さ」です。
またアクリル系塗料は高温の中でも変色しにくく、独特のツヤ感と滑らかさがを持っていることも特徴の1つに挙げられます。
事実、短期間サイクルで塗り替える予定がある場所(外壁)や期間限定のディスプレイ的な塗装をする場所において、非常に適した塗料だといえます。
デザイン性を重視&鮮やかさを強調するような場所。
さらにアクリル系塗料は他の塗料と比べた場合、透湿性が非常に高いため、湿度が滞留しやすい軒天井や塀などの塗装に向ているといわれています。
アクリル系塗料の耐久年数
このような特性を持つアクリル系塗料は、環境やニーズに合わせて利用することができるのです。
しかし何故、アクリル系塗料はそうした環境やニーズに合わせた場所でのみ使用されるようになったのでしょうか。
もちろんアクリル系塗料が登場して以降、さまざまな新しい塗料が発表されたことによって用途が減っていったということもあります。
そして何といっても、アクリル系塗料は新しく発表された塗料より、耐久年数が短いことが用途減少の原因になっているのです。
例えば他の塗料の耐久年数が10~15年に対して、アクリル系塗料の耐久年数は6~8年と非常に短いのです。
確かに塗料としての価格の安さは問題ありませんが、どうしてコストパフォーマンスを考えた時、耐久年数の短さがネックになっているのです。
ちなみに現在、アクリル系塗料が一般家庭の外壁塗装に使われることはほとんどありません。
アクリル系塗料と外壁塗装
しかし、一般家庭の外壁塗装にアクリル系塗料を使うこともあるのです。
例えば一軒家のモルタル壁などはどうしても伸縮するため、外壁塗装にクラック(ひび割れ)が生じやすい傾向にあります。
それを見越したうえで価格が安いため、外壁塗装業者の中には最初にアクリル系塗料を使うことがあるのです。